フィリピン留学の費用はいくらかかる?内訳や節約方法を紹介

留学しようと思った時、お金がいくらかかるかは重要です。

かかる費用をちゃんと理解していないと、留学できたとしても、お金が足りなくて困ることにもなりかねません!

そこで今回の記事では、フィリピン留学費用がいくらかかるかを解説します。

この記事を読めば、フィリピンの留学費用が大体いくらかかるかがわかります。

また、節約方法や現地の物価もわかるので、フィリピン留学に行きたい人は必見ですよ。

フィリピンの都市別の費用をチェックしたい人は以下の記事をご覧ください。

フィリピンの都市別の留学費用

筆者情報
  • 元留学アドバイザー
  • 4年でのべ1,000人近くを海外へ送り出した実績あり
  • 複数国(アメリカ、フィリピン、オーストラリア、アジア圏など)の留学プログラムを担当
  • カナダ・バンクーバー在住
筆者顔写真

フィリピン留学の費用はいくらかかる?

最初に、フィリピン留学でかかる費用の総額を公開します。

公開するのは、語学学校に通う場合の費用です。

豚の貯金箱
Photo by Fabian Blank on Unsplash

1ヶ月にかかる留学の費用(語学留学)

フィリピンの場合、語学留学の総額は1ヶ月でおよそ25万円〜40万円ほどです(レートは2022年11月9日現在のものを参考に、1フィリピンペソ=2.5円、1USドル=146円で計算)。

この総額には以下の費用が含まれています。

学費+滞在費(学生寮、ホテル、コンドミニアムなど)+食費18万円〜25万円
生活費(消耗品費、通信費、交通費など)5,000円〜1万円
航空券代(往復)2万円〜6万円
保険代7,000円〜15,000円
SSP(Special Study Permit)費用
※観光ビザでフィリピンに滞在し勉強するために必須の就学許可証
15,000円〜16,500円
パスポート発行費用(有効期間が10年の場合)16,000円
1年間にかかる留学の費用

なお、交際費やアクティビティ参加費などは別途かかります。

上記で示している通り、フィリピンの語学留学では学費と滞在費はセットになっているのが一般的です。部屋のタイプや1室あたりの人数によって金額が変動します。

1ヶ月以上の留学でかかる費用(ビザ関連)

もしも留学が1ヶ月以上(31日以上)の場合には、ビザ関連の費用もかかります。詳細は以下の通りです。

費用名説明(申請が必要になる条件)金額
ビザ延長費用滞在期間が30日を超える場合、申請が求められる。7,000円〜9,000円
ACR-I(Alien Certificate of Registration Identity)カード費用外国人登録証と呼ばれ、滞在期間が59日を超える場合に取得する必要がある。3,500ペソ(約8,750円)
ECC(Emigration Clearance Certificate )費用フィリピンを出国する時に必要な出国許可証で、6ヶ月以上フィリピンに滞在する場合に取得する必要がある。約1,210ペソ(約3,025円)

大学の学費相場

大学留学を考えている人に向け、大学の学費相場についても紹介します。

  • 国立大学の場合、1年で8万円〜10万円が相場です。
  • 私立大学の場合、1年で10万円〜40万円が相場です。
  • 州立大学の場合、1年で2万円~4万円が相場です。

いずれの場合でも、日本の大学に比べ安価に通うことができます。なお、学士過程(学部生)は基本的に4年制です。(早期卒業は可能)

フィリピン留学の費用内訳

次に、フィリピン留学の費用内訳を詳しく解説します。

領収証と電卓
Michal JarmolukによるPixabayからの画像

費用は大きく分けると留学前に支払うもの、留学中に支払うものの2種類に分かれます。

まず、留学前に支払うことになるのは、以下の費用です。

留学前に支払うもの
  • 学費
  • 航空券代
  • 保険代
  • パスポート発行費用

そして、留学中に支払うことになるのは、以下の費用です。

留学中に支払うもの
  • 滞在費(学費とセットになっていない場合)
  • 生活費
  • SSP(Special Study Permit)費用
  • ビザ延長費用
  • ACR-I(Alien Certificate of Registration Identity)カード費用
  • ECC(Emigration Clearance Certificate )費用

ここからは、費用の項目を細かく見ていきます。

学費(授業料・教材費・入学申請料など)

学費の中には、授業料や教材費、入学申請料が含まれます。

上記内訳とは別に、フィリピンで語学留学をする場合は滞在費と食費も含まれることが多いです。

入学申請料は、学校に申し込む際に支払うもので、相場はおおよそ1万円〜2万円くらいです。

学費は教材費や入学金、滞在費も全て含めるとトータルで18万円〜25万円ほどですが、受講するコースや週の授業時間などによっても金額は変動します。

航空券代

航空券代は、2万円〜6万円ほどかかります。ただし、渡航する時期や購入のタイミングで金額が変わります。

GWや年末年始などの長期休暇に入ると値上がりする傾向にあるので、長期休みの前後などを選ぶか、出来るだけ早めに購入すると良いでしょう。

保険代

海外旅行保険代は、月7,000円〜15,000円ほどが相場です。

なお、2022年5月30日以降、フィリピンに入国する際に必須とされていた、海外旅行保険への加入義務は撤廃されています。(※このルールは予告なく変更されることもあるため、渡航前に最新の情報を確認しましょう。)

ただし、学校独自のルールで保険の加入を義務にしている場合があるので注意してください。

また、フィリピンの治安は良いとは言えず、盗難被害もよく報告されます。

衛生環境もあまり良くなく病気にかかる可能性もあるので、そういったリスクに備えるためにも、保険の加入を強く推奨します。

パスポート発行費用

パスポートを持っていないのであれば、新規発行する費用もかかります。

発行費用は以下の通りです。

  • 有効期限が5年のパスポートは11,000円
  • 有効期限が10年のパスポートは16,000円

その他、写真撮影代や戸籍謄本などの取得にもお金がかかります。

(参考:パスポートの申請から受領まで

滞在費(学費とセットになっていない場合)

滞在する家により、相場が異なります。先に述べた通り、語学学校の場合、学費に滞在費が含まれていることが多いです。

家のタイプは、学生寮、コンドミニアム、ホテルなどから選べることが多く、部屋のタイプも1人部屋〜大人数の部屋まであります。

インターネット代は含まれていることが多いものの、滞在先にあるWi-Fiは、速度が遅いことも。

インターネットの利用頻度が高いのであれば、別途SIMカードを購入したり、ポケットWi-Fiを契約する必要があるでしょう。

生活費(食費・通信費・交通費・交際費など)

生活費は食費、通信費、交通費、交際費などのことを指します。

これらの中で食費に関しては、学費に含まれていることもあるので見積もりをよく確認しましょう。

スーパーで買える食材などは日本より安いことが多いですが、海外旅行者向けの飲食店の値段は日本と大差がありません。

SSP(Special Study Permit)費用

SSPとは、観光ビザでフィリピンに滞在し勉強するために必要な就学許可証のことです。取得にかかる費用はおよそ15,000円〜16,500円です。

また、この許可証は有効期限があり、期限は1回の申請で6ヶ月です。そのため、6ヶ月以上滞在する場合は、最初の許可証の有効期限内に再度申請が必要です。

※転校をする場合は、6ヶ月未満の滞在でも再度SSPの申請が必要になるのでご注意を。

ビザ延長費用

ビザの延長をする場合の費用は、1回につき7,000円〜9,000円ほどです。

対象となるのは30日を超えて滞在するで、4週間ごとに申請が必要です。(30日以内の滞在であればビザの手続きは不要です)

上記とあわせ、ビザ延長の代行手数料も発生することがあります。(学校が手続きを代行する場合)

ACR-I(Alien Certificate of Registration Identity)カード費用

ACR-Iカードは、別名「外国人登録証」と呼ばれ、滞在期間が59日を超える場合に取得するものです。費用は約3,500ペソ(約8,750円)です。

ECC(Emigration Clearance Certificate)費用

ECCはフィリピンを出国する時に必要な出国許可証です。6ヶ月以上フィリピンに滞在する場合は取得が求められます。

この許可証を持っていないと出国ができないので必ず申請をしましょう。

費用は約1,210ペソ(約3,025円)です。

また、この許可証にも有効期間があり、1ヶ月間となります。そのため、滞在期間が1ヶ月を切ってから申請しないと無効になります。

フィリピン留学で節約する方法

ここまでで、フィリピン留学でいくらくらいかかるかがわかったと思います。次なる不安は「お金が足りるかどうか」ではないでしょうか?

その不安を減らすため、フィリピン留学でどうやって節約できるか、いくつかアイディアを紹介します。

硬貨
Photo by Ibrahim Rifath on Unsplash

アクティビティの頻度を減らす

語学学校では、放課後に参加できるアクティビティがあります。ただ、有料のものもあるので、よく考えないで参加していると、想定以上にお金を使ってしまうことも。

参加したいアクティビティは事前に決めておき、英語学習などに集中するようにしましょう。

予算を考慮した上で時間割を決める

語学学校では、週の授業時間数により授業料が変わります。

そのため自分の予算を考慮した上で時間割を決めることで、節約をすることができます。

クーポンやアプリを賢く使う

クーポンサイトやアプリを賢く使うことも、節約に繋がります。

フィリピン留学で使えそうなクーポンサイトのURLを載せておきます。

留学エージェントを介して学校に申し込む

留学エージェントを介して学校に申し込むと、割引が適用され、通常より安価に留学できる場合があります。

詳しくは、フィリピンの留学に強いエージェントに問い合わせてみましょう。

飛行機はLCCにする

フィリピン行きの飛行機にLCCを選べば、相場よりもお得に渡航できる場合があります。

  • 航空券の値段比較サイトを使用して自分で安い航空券を見つける
  • 旅行会社や留学エージェントに依頼してLCCの航空券を手配してもらう

などの方法があります。

【参考】フィリピンの物価

フィリピンの物価がどれくらいなのかも紹介します。

スーパーマーケット
Photo by Fikri Rasyid on Unsplash
アイテム相場
卵1パックLサイズ(12個入り)150円〜300円
とり胸肉(500グラム)200円〜300円
水(330ml)50円〜150円
トイレットペーパー(4ロール)200円〜250円
交通費(タクシー初乗り)100円〜130円
カフェのコーヒー200円〜400円
国内産ビール(500ml)110円〜300円

なお、人気留学先のマニラとセブで比較すると、セブの方が若干物価が安いです。

まとめ:フィリピン留学の費用を理解して留学準備をしよう

今回は、フィリピン留学でかかるおおよその費用と節約方法などを紹介しました。

まとめとして、費用を再掲します。

留学費用のまとめ
  • 語学学校の学費相場は、1ヶ月間で約25万円〜40万円である
  • 大学の学費相場は、1年間で約2万円〜40万円である
  • 留学期間が1ヶ月以上になる場合は、ビザ延長の費用などもかかる

今回わかったフィリピン留学の費用を元に、留学準備を進めましょう。

留学費用をちゃんと理解していれば、お金で失敗することもなく安心して留学生活が送れますよ!

コスパ良く通える学校や留学プランが知りたい場合、留学エージェントに相談するのがおすすめです。

おすすめの留学エージェントは以下の記事にまとめているので、気になる人は読んでみてください。

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