「海外で働くには、具体的にどんな準備が必要なんだろう?」という疑問を抱く人は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、海外で働くために必要なことについて解説します。
また、
- 20代での海外就職や海外移住はよく聞くけれど、30代や40代となったらもう遅いのか?
- 30代や40代で海外で働くために必要なことは何か
といった年代別の悩みもカバーしたいと思います。
海外で働いてみたい人はぜひ最後までご覧ください。
海外で働くには?
そもそも、どうやったら海外で働けるのでしょう?
実は「海外で働く」と一口に言っても、その方法はさまざまです。
例えば、以下のような方法がありますよ。
さらに詳しくは以下の記事で解説しているので、この記事とあわせてチェックしてみてください。
【年代共通】海外で働くために必要なこと
次に、年代共通で海外で働くために必要なことを解説しましょう。
語学力をつける
語学力は、海外で働く上で基本となります。
語学力が不足しているために、就職活動が難航したり、就職できても同僚やお客さんとのコミュニケーションで苦労するケースが多いです。
日本人は、特にスピーキングやリスニングで苦戦することが多いです。
よって座学だけではなく、オンライン英会話などを使って実践的な会話練習をしてから渡航するのがおすすめです。
資金を用意する
資金もとても重要な要素です。
現地の物価や最低賃金などを調べ、必要な額を用意しましょう。
ビザを取得する
海外で働く場合、各国で定められた就労可能なビザの取得が必要なケースが多いです。
また、取得にかかる期間も国により異なり、場合によっては数ヶ月要することもあるので、早めに調べておくことが重要です。
年代別にビザで気をつけることは、記事の後半で解説します。
現地情報を調べる
重要なのは仕事に関わる準備だけではありません。現地情報を調べることもお忘れなく。
海外で働く=ある程度長期生活すること、を意味します。
日本と環境や文化が違う中で長期生活をしていると、ストレスやトラブルを抱えやすく、結果的に仕事に影響することもあり得ます。
なので、そういった事態をできるだけ避ける意味でも、事前に現地のことを知っておくのがおすすめなのです。
例えば、以下のような情報は簡単でもよいので調べておくといいですよ。
- 国民性や民族構成
- 気候・天候
- 宗教やタブー
- 公共の場でのマナー
- 治安
- 住居手配の方法
- 就活方法
アメリカやカナダなど、人気の留学先の基本情報の一部は、本サイトの留学情報のカテゴリにも載せているので参考にしてください!
うまくいかなかった場合のプランも用意する
海外就職は、簡単ではありません。
言語面でのつまずき、雇用主の都合、ビザの制度変更などで当初の計画通りに就職できないことも十分あり得ます。
そんな時に、他のプランを用意していなかったら慌ててしまいますし、最悪の場合帰国を余儀なくされることでしょう。
よって、最低限2つのプランを用意しておくと安心ですね。
【年代別】海外で働くために必要なこと
年代別に、海外で働くために必要なことはあるのでしょうか?
留学や海外就職に興味を持つ人が多い、20代・30代そして40代に分けて紹介します。
「年代共通で必要なこと」とあわせてご覧ください。
20代が海外で働くために必要なこと
20代は、原則として1年間働けるワーキングホリデービザが取れるなど、就職活動において若さが有利に働きます。
反面、職務経験や資金が不足しているケースが多いという問題も。
そこで、以下について準備をするとよいでしょう。
お金を貯める
まずは資金を用意することが重要です。
国にもよりますが、最低50万円ほどあれば、数ヶ月の間は生活ができます。
しかし、渡航してからすぐに仕事が見つからない可能性も考えると、お金はあればあるほど安心です。
渡航前にしっかりと貯金をするか、学校に通う場合は利用可能な奨学金がないか探してみましょう。
20代であれば、応募できる奨学金は多いですよ。(大学や大学院に通う場合。一部語学留学対象の奨学金もあり)
海外留学奨学金検索サイト
スキルを身につける
渡航前に資格を取得したり、就職したい業界に関連したスキルを身につけるとよいでしょう。
一見遠回りに見えるかもしれませんが、とても重要なことです。
なぜなら、海外で仕事をする際は即戦力を求められることが多く、スキルがなければ雇ってもらえないこともあるからです。
渡航してから学校に通い、スキルを身につけた上で就職活動に移るという方法もあります。
海外で働きたい日本人におすすめの資格は、以下の記事で詳しく解説しています!
インターンに参加する
いきなりフルタイムの仕事に応募するのではなく、現地でインターンに参加することも検討してみましょう。
先に説明した「スキルを身につける」に通じるものがありますが、海外では職務経験がないとそもそも雇ってもらえないことも多いです。
20代は、十分な職務経験がないことが多いので、海外就職でネックになりがち。
インターンで働いた経験を「職務経験」としてアピールし就職活動をした方が、スムーズに進むことが多いです。
30代が海外で働くために必要なこと
30代は、20代と比べると資金面でもスキル面でも、余裕が出ている人が増え始めます。
しかし、ワーキングホリデービザが取得できるギリギリの年齢という人、すでに取得できない年齢の人も出てくるため、ビザについての事前調査が重要になってきます。
ワーキングホリデービザを取得する
31歳の誕生日を迎える前までであれば、ワーキングホリデービザに申し込めます。
以下の国であれば、30代でもギリギリ、ワーキングホリデービザが取得できます。
また、カナダではROワーキングホリデー(いわゆるセカンドワーキングホリデー)という制度があり、これを利用すれば35歳までワーキングホリデービザに申請することが可能です。
(過去にワーキングホリデーを経験済みでも、申請可能)
【2023年度】ROワーキングホリデービザ(カナダのセカンドワーホリ)について
ワーキングホリデー以外のビザを取得する
31歳以上の人が海外就職を考える場合は、ワーキングホリデー以外のビザを取得する必要があります。
王道となる方法は以下の通りです。
- 就労も可能な学生ビザ※を取得
- ノマドビザを取得
- 労働ビザを取得
- Co-opに参加(カナダのみ。厳密には学生ビザに付随する就労許可証)
※国により、学生ビザでもパートタイムで就労が可能な場合があります。反対に就労ができない場合もあるのでご注意を。
所属する会社で海外転勤の可能性を探る
日本で所属する会社を辞めずに、海外就職することも可能です。
海外支社がある会社に勤めている場合は、駐在員として海外に勤務できる可能性を探ってみましょう。
40代が海外で働くために必要なこと
40代になると、ワーキングホリデービザの取得は不可能になります。
そのため、ビザの面で困難を抱える人が多いです。それでも、方法がないわけではありません。
職歴や資金面でのアドバンテージを活かし、就職を成功させましょう。
ワーキングホリデー以外のビザを取得する
ワーキングホリデー以外のビザを取得する必要があります。
30代の項で説明したように、就労もできる学生ビザ、ノマドビザ、労働ビザなどの取得方法を調べましょう。
なお、日本から海外企業に応募する場合は、以下のような準備をしましょう。
- 海外転職エージェントへの登録
- LinkedInのアカウント作成(海外就職活動でメジャーなSNS)
- 海外用の履歴書を作成
所属する会社で海外転勤の可能性を探る
こちらも30代同様に、現在所属している会社内で海外転勤を目指す方法です。
海外駐在では、マネジメント的なポジションを求められることが多いので、経験や知識が豊富で、管理職としても活躍していることが多い40代は駐在できる可能性が高め。
語学力を高めておき、ポジションがあればすぐ応募できるように準備しておきましょう。
家族で留学・移住しやすい国や都市を調査する
40代は、すでに家族がいるという方も多い年代です。
家族で留学や移住を考える場合、配偶者や子供(いる場合)の滞在計画も含めて、入念な事前調査・計画が必要になります。
留学・移民エージェントを頼ることも検討しましょう。
マレーシアやカナダなど、留学・移住者が多い国や都市では、親子留学や家族移住に詳しいエージェントが多いです。
健康や体力を維持する
40代は、20代や30代と比べ、体力が低下し、病気になるリスクも増えてきます。
海外でも医療機関を利用することは可能ですが、診察を受けるまでに時間を要したり、大きな手術の場合多額の費用がかかることが多いです。
そのため、「病気を予防する」ことがとても大切になります。
規則正しい生活や食事を心がけ、運動することも忘れないようにしましょう。
準備をしっかり整えて海外で働こう
今回は、海外で働くために必要となることを、年代別に解説しました。
やることはたくさんありますが、一つずつ理解して、計画的に進めれば海外就職は現実のものとなります。
海外で働く目的やゴールに基づいて、自分が納得できる就職方法や国・都市を選びましょう。
海外就職に向いている仕事が知りたい人は以下もチェックしてみてくださいね。