これから海外で就職活動をする予定の方、または今まさに就職活動をしている方が、よく目にするであろう「リファレンス(Reference)」について解説します。
リファレンスとは
リファレンス(Reference)は、日本語で「参照」という通り、ある情報をより深く知るための情報源の事。
海外では個人の信用をはかる上で、よく使われるもので、その人についての経歴を第三者に照会します。賃貸契約の際や、仕事の応募などで求められます。
仕事のリファレンス
仕事の応募時に求められるリファレンスは、自分の職歴、スキル、能力、仕事のスタイルなどについての質問に答えることができる人の照会のことを意味します。
もっとも効果的で一般的なのが前職の上司からのリファレンスですが、前職がない学生の場合はアルバイトやボランティア先、前職からリファレンスをもらう事が難しい場合には、取引先の役職のある人などでもリファレンスとしてみなしてもらえる事が多いです。
リファレンスが求められるタイミング
リファレンスは一番最初の応募の段階から求められる事は少なく、いよいよ採用を決定するという最終の審査段階で求められる事がほとんどです。
(ただ、面接段階になった際には準備しておいた方がベター。)
その場合、採用側は「リファレンスレター」と呼ばれるリファレンス先のサイン入りの推薦状、そしてリファレンス先に連絡するための電話やメールなどの情報を求めます。
リファレンス先の選び方
- 自分の仕事ぶりや実績についてよく知っている人(前職の上司、取引先の役職ある人など)
- 直接の仕事で関わった事がなくとも、自分を知っている地域社会やビジネスなどに影響力のある人物などもよいリファレンスに
- 家族や親しい友人はNG
リファレンスの依頼する時は
①採用審査が進んできた際、採用者に名前を伝える前に、その人に連絡し、推薦者になってもらえるかどうか聞いておく。
②名前、電話番号、メールなどの連絡先を伝えることの承諾を得る。同時に、推薦者が希望する連絡方法、電話の場合は最適な時間帯を確認。
③質問に答えやすいように、応募先の会社についてや、応募したポジションの詳細について伝えておく。
リファレンスをもらうための日頃の準備
学生の方は、学生期間中にアルバイトやボランティア活動をして、ぜひそこでの雇用者や監督者からリファレンスをもらえるようにしておきましょう。
すでに社会人として日本で働いている方は、新しい道で頑張ろうとしているあなたを応援してくれる上司や取引先の方であれば、快くサインしてくださると思いますので、日頃から確実に仕事で実績を出し、よい人間関係を築けるようにしておきましょう。
日本の元上司や取引先の方にスムーズにリファレンスレターにサインをもらえるように、サインしてもらうだけの状態にした英文のリファレンスレター、その日本語訳を自分で用意しておくとよいですよ。