職歴0から1年で海外就職

お話を聞いた人:
マーケター・プロジェクトマネージャー 井花 拓海さん
大学卒業後にカナダ渡航予定がコロナにより延期される中、オンラインでの授業と独学でマーケティングを勉強。渡航後は、現地で勉強とアルバイトをしながら半年の就活を経て、マーケターとして現地企業に就職。現在、海外で就活する方のために、自らの経験と知識をTwitterブログなどで発信。

海外に来た理由は?

もともと海外にはずっと興味をもっていたんです。自分の性格や考え方が日本の枠組みに入りにくいところがあったりして。小さい頃に吸収したことってけっこう影響が大きいんじゃないかと思っているんですが、僕の場合、子供の頃に海外の子供番組をずっと見ていた影響なのか、振る舞いや発言が日本人らしくなかったみたいなんです(笑)

実際に初めて海外に行った時に「こっちの方がなんだかしっくりくるな。」と感じて。なので英語の文化圏には、ずっと興味を持っていたんです。大学も語学というより文化や人の振舞い、価値観の違いを学んでみたくて国際文化学を専攻しました。

そこでカナダへ?

はい、大学の在学中に短期で留学したバンクーバーに、Coop留学 で長期で来ることにしました。
本当は、大学卒業すぐの2020年3月に渡航する予定だったんですが、渡航する1週間前にコロナが始まって国が閉鎖する事が決まってしまって。それで、渡航を一年延期せざるを得なくなりました。

ただ、Coopで入学する予定だった学校がオンラインで座学の授業をしてくれたので、まず日本からリモートで入学して授業を受けました。日本からだと時差があるので、夜中に授業を受けるという大変な生活を送っていましたね(笑)

※Coop留学
専門分野の勉強をし、学んだ知識を活かしてその後インターンとして現地で働く事ができる学生ビザと就労ビザがセットになったカナダ独自の留学向けビザ制度。

どんな勉強を?

ビジネスの基礎知識を身につけるためのBusiness Administrationのコースを取っていました。その中で、デジタルマーケティングの授業があったんですが、先生が早口すぎて、最初何言ってるか分からなくて(笑)そこで、自分自身でデジタルマーケティングを勉強し始めたんです。そしたらとても面白くて、マーケティングの仕事に興味を持つようになりました。

それからしばらくして、カナダが条件付きで留学生の渡航を受け入れ始めたので、すぐに渡航しました。コロナ渦の中で、カナダの留学生受け入れが始まった一番早い段階で来たんじゃないかなと思います。

渡航後はどんな事を?

引き続き学校で座学の授業を受けながら、アルバイトをしました。カナダでは学生ビザがあれば条件付きで働く事ができるので、アメリカ企業のナイフを売る電話営業の仕事をしたり、カフェでバリスタをしたり。

そんな生活の中でも、Coopの就労ビザでフルタイムで働けるようになった時のために、就職活動も同時に行っていました。希望するマーケティングの仕事がすぐに見つかったわけではなくて、半年近くは就職活動をしていました。たくさん応募しましたね。200件くらい。Coopの就労期間が始まっても仕事が見つからなかったので、アルバイトでお世話になったカフェで店長としても働きました。

仕事探しはどんな風に?

Indeedなどの求人サイトでデジタルマーケティング職の仕事にひたすら応募しました。

僕の場合は、日本の大卒でアルバイト経験くらいしかなく職歴ゼロなので、とても苦労しました。正直なところ、カナダ就職するには専門職にでもついていない限り20代の未経験で就職するのはほとんど不可能だと思います。

それでも、200近く応募して3件からオファーをもらうことができました。それを可能にしたのは、自分の売り込み方を徹底的に研究して実行したからだと思います。カバーレターの書き方もそうですし、英語の面接に受かるための戦略を立てたり、競合会社を研究したレポートを出してリサーチ力の高さを示したり、自分をアピールする事をとことんやりました。

井花さんが就活をしたカナダのバンクーバーは、アメリカのシリコンバレーに並び、北米の中でもAppleやFacebookなど大手IT企業がオフィスをもち、ITスタートアップも多い都市。

海外の就活で大事だと思うことは?

情報や知識は大事です。日本での就職活動以上に自分ですべてを用意する必要があるので、自らでとことん調べる力や、結果を出すための行動力は、重要になってきます。もちろんオンラインで情報探しをするので、何が正しく間違っているかなど、英語で情報を読み解くリテラシー能力も必要です。

そうして得た情報や知識を持った上で、レジュメを書いたり、英語での面接を克服する必要があります。

勉強する、学ぶ、それを形や行動にする、ということを習慣にしておく事は、海外での就職活動を乗り越えるために大事だと思います。

今のお仕事はどんな事を?

ブロックチェーン技術を使って様々な事業を行っている会社で働いているんですが、そこで現在はプロジェク・マネージャーとして、Eコマース事業で利益を上げるための戦略作りやリサーチをして、タスクをチームに振り分けるような仕事をしています。

基本的なオフィスでのチーム管理やタスク管理、プロジェクト進行、予算管理なども行っていて、いろんなプロジェクトが同時進行なので、とても忙しいです。ブロックチェーンについても、もともと詳し
かったわけではないですし、今の会社に入ってからイチから勉強しました。

仕事環境で感じる日本との違いは?

まず上下関係がないですし、年齢などで左右されない点ですね。その一方、パフォーマンス次第ではすぐにクビにもなります。

基本は残業もなく日本でいうホワイト企業しかほとんどないと思います。こちらに来て、ライフバランスを大切に健康的に働くことの重要性を知りました。

基本的には日本に比べると楽で給料もたくさんもらえますが、日本のように先輩や上司が仕事を丁寧に教えたりはしないので、個人の責任感の重さが違うと感じます。カナダでは1つ1つのポジションに専門性をもって取り組むので、スキルが何より大切であると感じますね。

英語の勉強で大事なことは?

僕の場合、英語は好きというわけではなかったんですが、高校の頃から成績が良く、先生にも国際関係への進学をすすめられたんです。日本でも大学在学中に短期で語学留学をしたりして、英語には慣れてきたと思います。

英語はとりあえず外に出て話すことが大事です。テスト対策などではない限り、むしろ椅子に座って勉強はしない方がいいと思います。おそらく1番英語が伸びる勉強法はシャドーイングじゃないかと思います。

僕のブログでも英語の勉強については書いていますが、まずはどのレベルの英語を目指すのかターゲットを決め、自分に合った方法を見つけ出して、何時間も勉強するんではなく、毎日20分など短い時間の勉強を続けることですね。

海外で就活する方へアドバイスを。

まずは自分の強みと弱点、スキルと経歴、全てを洗い出して、自分が社会に対して何ができるかを考えることが大切です。

集団や組織意識が高い日本とは違って、1人1人の責任の重さが違いますし、基本はそのポジションは1人でやりきるのでリーダーシップなど積極性も大事になります。

もちろん誰もがそんな万能であるはずもないので、自分だけの強みを探し出し、自分を売り出こむことが必要です。日本人は遠慮しがちですが、時にははっきり言い切ったり、自分のスキルをアピールしたり、自信たっぷりの振る舞いをすることも大切です。

仕事探しは採用側と対等な立ち位置にあることを忘れずに。あとは何回も落ちるのは当然としてへこたれずにやりきりましょう!

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