英語ではいわゆる履歴書の事を、Resume([US] rézəmèi / [UK] rézjuːmèi)といいます。もともとはフランス語の言葉です。Resumeと似た資料として、CV(Curriculum Vitae)というものもありますが、ここではResumeについての基礎知識として、日本との大きな違いを6つ紹介します。
①決まった形式がない
英語の履歴書には決まった型がありません。
日本だとコンビニなどで「履歴書」という商品を売っていて、その入力項目に従って「記入」するだけで仕上がります。ところが英語の履歴書には、決まった型はないので自分で作ります。
②手書きはNG
日本の場合、履歴書の型が決まっているだけに、手書きで記入した方が人柄や熱意が伝わるという企業もあるようですが、英語での履歴書は、必ずパソコンやスマホでWordなどのソフトで作ります。
③構成力が大事
採用者はひとつの履歴書に数分しかかけないので、読みやすさ、分かりやすさが重要。そこで、形式のない英語の履歴書は構成力がポイントになります。構成方法には、主に以下の型があります。
- 時系列型:学歴・職歴を時系列でまとめる形式。研究職など学歴と職歴が一貫した職向け
- 資格スキル型:専門スキルごとに経験や実績をまとめる形式。専門職向け
- 混合型:専門スキル や実績の後に、職歴・学歴を時系列でまとめる形式。一般的。
④年齢・性別は不要
北米では採用する企業側は、年齢・性別の情報を求めてはいけないことになっています。これは「若いから」「男性だから」といった、年齢や性別による差別をしないためです。
また企業側も、能力やコミュニケーション力などを評価するので、年齢や性別といった情報は特に必要としていない側面もあります。
⑤顔写真は不要
日本の履歴書には顔写真を貼る部分がありますが、決まった形式がない英語の履歴書では、顔写真を入れる必要がありません。プロフェッショナルなイメージを出すために、プロに撮ってもらった腰から上の写真を入れる人も多いです。ただし、多種多様な人々が住む北米では、企業側が写真を求める事は、差別につながるため禁じられています。
⑥紙のサイズ
日本ではA4が一般的ですが、北米はレターサイズが標準です。Wordなどで作成する時は、印刷やPDF書き出しの設定に注意しましょう。
ただし、ヨーロッパなどは日本と同じA4サイズを主流としている場合もあります。