今回は、海外移住を考えているけれど、まだ移住先が決まっていない人に向けて、以下のことをまとめます。
- 海外移住先を選ぶ8つのポイント
- 海外移住におすすめの国と理由
この記事を読めば、海外移住先の検討がしやすくなるでしょう。
そもそも海外移住のメリット・デメリットが何なのか知りたい人は、以下の記事をチェックしてください。
海外移住先を選ぶ8つのポイント
まずは、海外移住先を選ぶ8つのポイントを紹介します。
これが絶対的な正解というわけではありませんが、どれも海外に長く暮らす際には重要な視点となります。
1. 言語
まずは言語です。
英語・日本語が通じる環境が、最も移住のハードルが低いでしょう。
公用語は英語ではないが、英語話者が多い国というのもあるので、最初は英語を駆使して生活し、徐々に現地語を習得していくという方法も取れます。
2. 治安
次に重要なのは、治安です。
日本は、世界でも最高レベルの治安のよさなので、相対的に見ると海外に行けば治安が悪くなります。
世界的にも治安がよくないとされる国を選んでしまうと、日本との大きなギャップでストレスを感じたり、犯罪者のターゲットにされやすいなどのデメリットがあるので注意が必要です。
3. ビザ取得の難易度
ビザが取れなければ、移住はおろか海外に長期滞在することも叶いません。
なお、1年以上滞在が可能な長期ビザには、以下のようなものがあります。
- ワーキングホリデービザ(基本1年間。国によっては1年以上可能)
- 就労ビザ(期間は種類や国により異なる)
- 学生ビザ(大学などの修了まで滞在可能)
- 大学などを卒業すると得られるビザ
- まとまったお金を払えばもらえるビザ(タイランドエリートビザなど)
- ノマドビザ
4. 物価
物価も、長期的に見ると重要な視点です。
例えば、アメリカやカナダなどの都市部では、家賃が高騰しており、現地に暮らす人であってもシェアハウスに住み家賃を抑えることが多いです。
そういった生活も覚悟できるでしょうか?
世界の物価を比較できるサイトを利用して、あらかじめ移住先候補国の物価をチェックするのもおすすめです。
5. 文化・宗教・国民性
文化・宗教・国民性もチェックしましょう。
それらによっては、日本とは全く異なる価値観、ルールやマナーがある可能性があります。
仕事を探す上でも、学校に通う上でも、とても重要な項目ですね。
6. 気候
自分にとってどんな気候が快適か、考えたことはありますか?
気候は、暖かすぎたり、寒すぎたりすると想像以上にストレスがかかることがあります。
可能であれば、短期でもいいので実際に旅行をしてみて、気候を体感することをおすすめします。
また、地域によっては日照時間にも大きな違いがあります。
例えば、北欧など冬季は日照時間が短くなる国では、うつ症状になる人も多く社会問題になっています。
7. 医療体制
海外に長期滞在をするならば、体調を崩すことは避けられません。
医療体制は費用もシステムも、日本と大きく異なる可能性があるのでよく調べましょう。
日本のように体調を崩したら町医者にかかり、すぐ診てもらえることができない国もあります。
8. 教育水準
自身が学校に通う、子供と移住する、将来的に子供を持ちたい場合などは教育水準も忘れずにチェックしましょう。
教育水準、システムやカリキュラムなどは、国によって大きく違います。
- 優秀であれば、決められた年限を待たずに卒業できる飛び級制度がある国
- 特別な支援が必要な生徒・児童への対応が手厚い国
など重要視するポイントに合わせて選びましょう。
海外移住でおすすめの国・おすすめポイント
それでは、海外移住でおすすめの国とおすすめポイントを紹介します。
カナダ
まず最初におすすめする国はカナダです。
外務省の統計によれば、在留邦人数(海外に3ヶ月以上在留している日本国籍保持者)が5番目に多い国でもあります。(1位はアメリカですが、ビザが取りにくいのでおすすめには入れていません)
気候が寒い都市が多いことや物価の高さが難点ですが、総合的にみて、日本人が移住するのに向いている国の一つと言えます。
家族で移住する人も多いですね。
オーストラリア
次におすすめなのは、オーストラリアです。
こちらも、日本人が多く暮らす国(在留邦人数第3位)で、日本人にとって住みやすい環境が整っているといえます。
オーストラリア特有のアクセントや言い回しに慣れる必要はありますが、教育水準も高く、カナダと並び家族移住が多い国の一つです。
マレーシア
次におすすめなのは、東南アジアにあるマレーシア。
年中暖かく過ごしやすいので、寒さが苦手な人におすすめです。
公用語はマレー語ですが、英語を話せる人も多い(準公用語)ため、生活にはそこまで困らないでしょう。
タイ
お次も東南アジアから、タイをおすすめします。
オーストラリア、カナダ同様に日本人が多く住む国です(在留邦人数第4位)。
公用語がタイ語で英語が通じにくいのが難点ですが、日本や海外から仕事を得てリモートワークをしている人も多いので、仕事さえ得られればあまり心配はないです。
タイランドエリートビザを取得すれば、5年〜20年の長期滞在が可能です。
フィリピン
フィリピンは、格安の語学留学でも人気の国。
英語も通じるので、言語面でのハードルは低いです。
35歳以上で取得できるSRRV(リタイヤメントビザ)があるのも大きな特徴です。
治安があまりよくない、衛生環境が日本より劣るなどの懸念点はあるものの、日本以外の拠点を探している人は要チェックな国の一つです。
ポルトガル
ヨーロッパ・スペインの隣国であるポルトガルも、近年注目を集める移住先の一つ。国が移民の受け入れに積極的ということもあり、多くの移民が集まっています。
都市部では英語が通じますが、郊外に行けばポルトガル語が必須になります。
物価が安い分最低賃金が低い、税金が高いなどのデメリットはあります。
オランダ
オランダも、ビザが取りやすい国の一つで移住先として人気です。
ヨーロッパ諸国へのアクセスも容易なので、旅行も気軽に楽しめます。
物価がかなり高めで、特に外食費用や家賃が高くつくため、その点を理解した上で移住を検討しましょう。
優先事項を定めて、海外移住先を選ぼう
今回は、海外移住で国を選ぶポイントと、おすすめの海外移住先を紹介しました。
たくさんのポイントや国を紹介しましたが、重要なのは自分が何を優先するのかを決めることです。
そこが定まっていないと選択がブレるので、海外移住をしたい理由や、将来設計をしっかりと立ててから、移住先を選びましょう。