近年、海外移住を考える人が増えています。
しかし、移住先が「海外」となると、実際に行動に移せる人はそこまで多くありません。
今回は、「海外移住が気になり始めたけれど、分からないことばかり!」という人に向け、実際にカナダに移住し、他国に移住した友人・知人もいる運営スタッフが、海外移住のメリットとデメリットをそれぞれ6つ紹介します。
海外移住のメリット6選
早速、海外移住のメリットから見ていきましょう。
1. 英語・現地語などが上達する
まず最初のメリットは、英語や現地語などの言語が上達することです。
日本にいる限りは日本語だけ習得していればOKですが、海外では日本語以外の言語を話さないと生きていけません。
慣れるまでは苦労しますが、習得すれば
- キャリアアップができる
- より多くの人と意思疎通が図れ、出会いも増える
- 他の国を訪れる際も困らない
などいいこと尽くめです。
2. さまざまな人との出会いがある
次のメリットは、さまざまな人との出会いがあることです。
海外に移住すれば、現地の人はもちろん、国によっては世界中から移民してきた人などと出会えます。
彼らの文化や価値観は、日本と似ているものから、全く異なるものまでさまざまです。
そういった人々との出会いは、間違いなく大きな衝撃となり、その後の人生設計や考え方にもよい影響をもたらすでしょう。
3. より快適な環境を自分で選べる
より快適な環境を自分で選べることも、海外移住のメリットでしょう。
ここでいう「環境」は、人により異なりますが、例えば以下のことを指します。
- 気候(例:現在の住居より暖かい/涼しい地域)
- 社会・文化(例:自分が居心地がよいと感じる社会・文化)
- 子育て(例:子供の教育によりよい環境)
- 自然(例:緑豊かで静かな地域)
- 都会(例:娯楽や就労の機会が多い地域)
特に社会・文化については、日本国内で移住しても変えることができない部分です。
日本の社会・文化とは異なる環境を選びたい人にとっては、海外移住はよい選択の一つと言えるでしょう。
4. よりお金を稼ぐチャンス
国によっては、日本よりも高いお給料をもらうことができます。
アルバイトであっても、最低賃金が日本の1.5倍かそれ以上ある国も(例:カナダ、オーストラリア)。
日本で「海外出稼ぎ」というフレーズが流行っているのも、この賃金格差が一因なのです。
英語や現地語を身につけながら、お金も稼げるのは大きなメリットですよね。
5. 日本にはない価値観を学ぶことができる
海外では、日本にはない価値観を学ぶことができます。
日本は同一民族の割合が非常に高い国家であるため、どうしても考え方が似通っている人が多いです。
しかし、時にそれが新たなアイディアが生まれることを阻害することも。
海外で、異なる文化や価値観を持った人々と一緒に過ごしたり働くことで、それまで考えても見なかった気づきやアイディアを思いつく可能性が高まるでしょう。
6. 憧れの地に気軽に旅行できる
海外移住先に、憧れの都市やその近郊を選べば、気軽に旅行することができるのもメリットです。
日本は島国のため、車や電車でふらっと隣国を訪れることはできません。
しかし、他国であれば、陸続きになっているところもあるので、日本よりずっと簡単に旅行ができますよ。
海外移住のデメリット6選
忘れてはいけない、海外移住のデメリットも確認しておきましょう。
1. 日本の家族・親しい人とすぐに会えない
当たり前ですが、海外移住をして終えば、日本の家族や親しい人とすぐに会うことはできません。
オンラインでビデオ通話がしやすくなったとはいえ、対面で会えないことに寂しさを覚える人は多いです。
特に、家族などが病気や介護を必要とした時の対応は、事前に考えておきたい問題の一つです。
2. 日本食・日本文化などから遠ざかる
海外にも日本食レストランが増えてきたとはいえ、日本食や日本の文化から遠ざかることになります。
普段は気にならないけれど、疲れた時やストレスが溜まった時に、日本のものが恋しくなり、辛くなるという人もいます。
日本に愛着があればあるほど、この点は大きなデメリットとなるでしょう。
3. 医療サービスが充実していない場所もある
移住先によっては、医療サービスが充実していない場所もあります。
先進国であっても、日本とは違い、緊急でない限り診療までかなり待たされるということも。
定期的に通院する必要がある人や、体調が安定しない小さなお子さんと移住する場合は、この点がネックになるかもしれません。
4. 治安が日本より悪い可能性が高い
日本の治安が世界トップレベルによいのは周知の事実。
そのため、海外移住先の治安は、日本より悪い可能性が高いです。
日本の感覚のまま過ごしていると、思わぬトラブルや犯罪に巻き込まれることがあるので注意しなくてはいけません。
実際、はっきりとNoが言えない日本人をターゲットにしてくる犯罪者もいます。
5. 物価が高い
先進国を中心として、日本よりも物価が高い国が多いです。
特に、外食に関しては2倍近くする場合も。
北米などではチップ文化もあるので、資金に余裕がない場合は自炊中心の食生活となることでしょう。
都市部を中心に家賃が高騰している国も多いです。
6. ビザ(滞在ステータス)を気にしなければならない
永住権や市民権が取れるまでは、ずっとビザの心配をしなくてはいけません。
ビザは、取得や更新の条件が厳しく、自分の努力だけではどうにもならないケースもあります。
例えば、雇用主が労働ビザを出してくれないことがあります。
この場合、他に滞在可能なビザが取得できなかったら、日本に帰国するしかありません。
海外移住のメリット・デメリットを知るところからがスタート
今回は、海外移住のメリット・デメリットを紹介しました。
日本を離れ、海外で暮らしていくというのはすぐ、簡単にできる決断ではありません。
今回紹介したメリット・デメリットを知るところからがスタートです。
取得可能なビザや仕事など、入念なリサーチをした上で、移住先を検討してみてくださいね。
海外移住時の仕事はどうすればいいの?と疑問に思った人は、以下の「海外で働く5つの方法」についてもチェックしてみてください。