海外移住を考えた時に、誰もが気になるのは費用ですよね。
実際には、何にどのくらいお金がかかるものなのでしょうか?
今回は、海外移住を検討している人に向け、以下について解説します。
- 海外移住の費用の内訳
- 海外移住費用の節約方法
ぜひ、移住計画を立てる際の参考にしてください。
海外移住の費用の内訳
まずは、海外移住では何にお金がかかるのか、費用の内訳を見ていきましょう。
費用には「①初期費用」と「②現地についてからかかる費用」があるので、分けて説明します。
①初期費用(1度のみかかる費用)
まず、初期費用をチェックしましょう。基本的には、1度のみかかる費用です(ビザの切替や延長費用は別途かかります)。
パスポート発行費用
パスポートは、海外滞在に必須のものです。持っていない場合は、発行しましょう。
費用は以下の通りです。
有効期限 | 金額 |
---|---|
10年間有効 | 16,000円 |
5年間有効(12歳以上) | 11,000円 |
5年間有効(12歳未満) | 6,000円 |
ビザ取得費用
次に、ビザ取得費用です。
ビザがなければ、海外に長期滞在することができません。
取得の条件や金額、取得までにかかる期間は国により異なるため、入念なリサーチと早めの準備が必要です。
航空券代
次に、航空券代です。
大手航空会社、格安航空券、乗り継ぎ便などの選択肢があります。
節約したいのであれば、格安航空券(LCC)を買えばいい!と思うかもしれませんが、デメリットもあります。
それは、荷物の預け入れにお金がかかったり、機内サービスが有料の場合があること。
特に海外移住となると荷物が多くなるので、前者の預け入れにお金がかかるのは厄介です。
デメリットも考慮した上で、どういった航空会社を利用するか決めましょう。
健康診断費
長期滞在なので、渡航前に健康診断をしておくと安心です。
健康診断は自由診療となるため、金額には幅がありますが、定期健康診断の場合は5,000円〜15,000円ほどであることが多いです。
定期健康診断で診断できる項目は以下のサイトをご参照ください。
なお、歯科診療は保険適用外で費用が高額になる国もあるので、渡航前に歯科検診を行う人も多いです。
予防接種費
入国する際や、学校に通う場合に、予防接種の証明書が求められる場合があります。
また、必須ではないけれど、接種を推奨されているものもあります。
詳細は、以下の厚生労働省のウェブサイトからご確認ください。
荷物の輸送費
家族移住などで荷物が大量になる場合は、荷物を滞在先まで輸送することがあるかもしれません。
輸送には、主に2つの方法があります。
- 船便で輸送
- 航空便で輸送
一般的には、船便の方が安価に多くの荷物を運べますが、輸送まで時間がかかります
(目安はアジア地域で1ヶ月、北米や欧州で2ヶ月)。
航空便であれば、1週間〜2週間程度です。
荷物の量や必要な時期を確認し、どちらを利用するか決めましょう。
金額は、輸送する国や荷物の量によって大きく異なるため、業者に見積もりを取りましょう。
②現地についてからかかる費用
次に、現地についてからかかる費用です。
生活費
生活費は誰でもかかる費用で、毎月継続してかかるものです。
生活費の内訳は、基本的に日本と変わりません。
住居によっては、食費や水道光熱費が含まれている場所もあります。
なお、現地の物価を知りたい場合は、以下のサイトを使うと便利です。
物価を知りたい都市の名前で検索すると、おおよその食費や家賃、交通費などが表示されます。
日本の物価との比較も可能です。
学費(学校に通う場合)
学費は、現地で学校に通う場合にのみかかる費用で、何期かに分けて支払う場合や一括で支払う場合などさまざまです。
欧州の一部の大学・大学院では、学費が無料または安価なところもあります。
修了年限も、日本のように3年制の大学もあれば、3年のところもあります。
学校選びは、学びたい分野や使用言語、費用などを踏まえて総合的に判断しましょう。
海外移住費用の節約方法
海外移住には、当然ながらたくさんのお金がかかります。
できるだけ安く抑えたいと思う人がほとんどでしょう。
そこで、海外移住費用の節約方法をいくつかご提案します。
家賃が安いところに住む
王道となるのが、家賃が安いところに住むことです。
単身での移住であれば、生活の基盤ができるまではシェアハウスやシェアルームなどで家賃を抑えるのがおすすめです。
保育経験があるのであれば、住居と食事を提供してもらう代わりに、子供の面倒を見るオーペア(オペア)という制度もおすすめです。
車を持たず公共交通機関を活用する
次は、車を持たずに公共交通機関を活用することです。
車は、中古であっても購入費用や保険などの維持費がかかり、国によってはかなりの金額になります。
先進国であれば、交通網の発達した都心に住んで、電車やバスなどで移動するのがよいでしょう。
現地の食材を使い自炊をする
次は、現地の食材を使い自炊をすることです。
外食費用は、どの国でも高くつくことが多いため、自炊をするのが大きな節約に繋がります。
日本の食材が恋しくなるかもしれませんが、地域によっては輸入費用が加算されて割高なので、できるだけ現地ローカルの食材を使うのがベターです。
奨学金を活用する
学校に通う場合に検討したいのが、奨学金を活用することです。
特に大学や大学院に通う場合は、日本/海外政府、民間団体、現地の学校などが提供する奨学金プログラムが利用できる可能性があります。
以下のサイトで、海外奨学金が検索できるのでぜひ活用してください。
手数料が基本無料の留学エージェントを利用する
最初は留学し、そこから永住権を目指す人は、手数料が基本無料の留学エージェントを利用することも検討しましょう。
なぜなら、エージェントを利用すると、学校の授業料が割引になったり、無料で英会話レッスンが受けられたりと特典が利用できることがあるからです。
海外移住に関する知見・資格を持ったアドバイザーがいるエージェント、または移民カウンセラーと提携しているエージェントを選べば一石二鳥です。
海外移住にはさまざまな費用がかかるため、早めに詳細を調べて準備をしよう
今回は、海外移住の費用の内訳や、費用の節約方法についてまとめました。
想像以上に、色々なものにお金がかかります。
大切なのは、各種金額など詳細を早めに調べて準備をすることです。
海外移住は、準備からやることが多く大変ですが、こういった情報サイトやエージェントなどを利用しながら着実に進めていきましょう!