【オーストラリア留学】現地の治安はどんな感じ?注意することや主要都市の治安も解説!

「留学したいけど治安が心配で悩んでいる」「治安を理由に家族に留学を反対されている」などという人はいませんか?

日本は治安がとても良い国なので、治安が大きな不安要素になるのは当然と言えば当然です。

でも安心してください。治安について正しい情報を集め、相応の対策をすれば危険を減らすことができます。

今回の記事では、元留学アドバイザーでオーストラリアでの留学経験もある筆者が、オーストラリア留学を考えている人に向けオーストラリアの治安について解説します。

危険を回避する方法に加え、もしも危険に巻き込まれたら取るべき行動についても説明するので、この記事で少しでも不安を減らしてもらえればと思います。

筆者顔写真

筆者情報
  • 元留学アドバイザー
  • 4年でのべ1,000人近くを海外へ送り出した実績あり
  • 複数国(アメリカ、カナダ、オーストラリア、アジア圏など)の留学プログラムを担当
  • カナダ・バンクーバー在住

オーストラリアの治安:概要

カンガルー
PennyによるPixabayからの画像

オーストラリアは、世界的に見て治安が良い国の一つと言われていますが、犯罪の発生数は日本よりも多いです。

例えばオーストラリアを代表する都市、シドニーのあるニューサウスウェールズ州では、強盗や性犯罪、詐欺事件、暴行・傷害事件の発生率が非常に高く、その数値は日本の20倍以上にものぼります。

日本で暮らしている時と同じ感覚で過ごすのは危険なことが想像できるかと思います。

オーストラリア留学で起こりうる犯罪

まず、オーストラリアで起こりうる主な犯罪について紹介します。

監視カメラ
Bruno /GermanyによるPixabayからの画像

窃盗

オーストラリアで窃盗はメジャーな犯罪の一つ。例えば

  • 繁華街や飲食店などでスリや置き引きに遭う
  • 留守中に空き巣に入られて貴重品を盗まれる
  • ホステルやシェアハウス内で貴重品を盗まれる

などの被害が発生しています。

強盗

夜間の路上や人気のない場所、治安の悪いエリアなどでは強盗に襲われる可能性があります。

集団で襲ってくることもあるため、たとえこちらが数名で歩いていたとしても油断はできません。

  • 多額の現金や貴重品はできるだけ持ち歩かない
  • 帰りが遅くなったらタクシーなどを利用する
  • 治安の悪いエリアには立ち入らない

などの防犯対策が必要です。

暴行・傷害

路上を歩いていて無差別に襲われるケースや、酔っ払いの喧嘩などに巻き込まれるケースなどがあります。

強盗対策と同様に、夜間の一人歩きは避け、治安の悪そうな場所には近寄らないことが重要です。

詐欺

近年はシェアハウスなど賃貸物件に関連した詐欺被害も増えています。

インターネット上で架空の部屋を紹介し、入居を希望した人からお金を騙し取るという手口です。

シェアハウスなどの契約は、必ず見学に行った後に行いましょう。契約内容や貸主とのやり取りに不審な点があった場合は違う物件を探すのも一手です。

性犯罪

性犯罪は、性別に関係なく被害例があることを認識してください。

夜道の一人歩きを控えるだけでなく、出会って間もない人と密室で2人きりで会ったり、車に乗せてもらうことは避けましょう。

オーストラリア留学で注意すること

次に、オーストラリア留学で治安に関して注意することを解説します。

内容は「留学前に準備できること」と「留学中に注意すること」の2つに分かれます。

リスト

オーストラリア留学に行く前に準備できること

まずは、オーストラリア留学に行く前に準備できることから紹介しましょう。以下のような準備をすると良いですよ。

留学前に準備できること
  • 現地についての情報集め(治安に関する一般情報、治安の悪いエリアの有無)
  • 防犯グッズを揃える(防犯ブザーやウエストポーチなど)
  • 短期でも良いので最初に住む場所を決めておく(到着後に探すのはリスクがある)
  • 緊急連絡先を調べておく(警察、消防、救急、現地大使館、カード会社の電話番号など)
  • 海外旅行保険に入る(必須)

現地についての情報集め海外旅行保険に入ることが特に重要なので覚えておきましょう。

現地についての情報集めは、治安の悪いエリアの有無を確認することがポイントになります。海外の場合、現地の人も行くことを控える治安の悪いエリアがあります。

そういう場所を見つけたら、地名と地図を確認し、大体の場所を把握しておくと良いです。

また、海外旅行保険にも忘れずに入りましょう。1番の理由は、医療費がとても高いからです。特に入院や手術となると、何百万単位の高額になることもよくあります。

聴診器
ParentingupstreamによるPixabayからの画像

参考まで、オーストラリア(ゴールドコースト)の医療費のリンクを貼っておきます。

また、医療費だけでなく、飛行機が遅延した時盗難被害に遭った時にも保険が適用になる場合があります。(※加入プランによる)

現地で安心して過ごすために、保険は欠かせないものなのです。

オーストラリア留学中に注意すること

オーストラリア留学中には、例えば以下のことに注意すると良いでしょう。

オーストラリア留学中に注意すること
  • 現地住所が決まったら在留届を出す(3ヶ月以上滞在する場合に限る)
  • 住居の周りの安全チェック(治安の悪そうなエリア、街灯の有無、など)
  • 人通りのない路地は日中でも通らない(特に一人の時)
  • 飲食店では鞄を座席の後ろにかけたり、席を取るために使わない
  • 初対面の人と会う時は短時間にし、密室で2人きりになることを避ける

在留届については少し補足をします。この書類の提出対象は「現地に3ヶ月以上滞在する人」で提出は義務です。現地の住所が決まったら、日本の外務省のウェブサイトにアクセスし、できるだけ早く提出してください。

オンライン在留届
引用:外務省 オンライン在留届

提出後は、現地大使館・総領事館に現地に在住する日本人として登録され、テロや大きな事件が発生した際に、必要な救護を受けることができるようになります。(反対に登録していないと救護が受けられません)

また、3ヶ月以内の短期で滞在する場合は、外務省の海外安全情報配信サービスである「たびレジ」に登録することをおすすめします。

たびレジ
引用:たびレジ

たびレジの登録は必須ではありませんが、登録は簡単なのでやっておいて損はないです。

登録すると、現地の安全情報がメールで送られてきます。加えて長期滞在者と同じように、緊急事態発生時には必要な支援が受けられます。

オーストラリア留学でトラブルに巻き込まれたら

今度は万が一トラブルに巻き込まれた場合のことを考えましょう。海外にいる以上、そのような事態に陥る可能性もゼロではないです。

トラブル時はどのような行動を取ると良いと思いますか?

先に進む前に、まずは犯罪に巻き込まれた時を想像してみてください。

警察などへ通報する

トラブルの内容によって取る行動は異なるため、正解と呼べる行動はありません。それでも、一番有効な対処方法の一つが警察などへ通報することです。

電話をかける人
PexelsによるPixabayからの画像

ここで問題になるのが電話番号。オーストラリアに初めて行くのに、警察などの番号を知っている人は少ないでしょう。でも覚えていないと、通報に手間取ってしまうかもしれないので、今のうちに確認しておきましょうね。

国内共通の番号は、「000」です。この番号が、警察・消防・救急全てを管轄しています。

電話をかけたら、何を呼びたいのか伝えましょう。

次に、できるだけ心を落ち着け、トラブルの概要などについて説明します。

  • 何が起こったか
  • どこで起こったか
  • 自分の氏名、住所、電話番号

焦っていると、とっさに英語が出てこない場合もあります。そんな時は「Japanese, please」と伝えれば、日本語対応ができるオペレーターに代わってもらうこともできるので覚えておいてください。

緊急でなければ、最寄りの大使館・領事館に連絡し、対応について相談することもできます。

オーストラリアの大使館・領事館の場所や連絡先は以下の通りです。

大使館・領事館名住所電話番号
在オーストラリア日本国大使館112 Empire Circuit, Yarralumla, Canberra A.C.T. 2600, Australia(61-2)6273-3244
在シドニー日本国総領事館Level 12, 1 O’Connell Street, Sydney, N.S.W. 2000, Australia(61-2)9250-1000
在メルボルン日本国総領事館Level 25, 570 Bourke Street, Melbourne, VIC 3000, Australia(61-3)9679-4510
在ブリスベン日本国総領事館17th Floor, 12 Creek Street, Brisbane, Queensland 4000, Australia(61-7)3221-5188
参考:在オーストラリア日本国大使館・総領事館

強盗の要求には従う

もしも強盗に遭ってしまったら、要求には従ってください。抵抗したり、何も言われてないのに慌てて財布などを取り出そうとしてはいけません。

攻撃してくるのではないかと勘違いされて、暴行を受けたり、最悪の場合殺されてしまう可能性もあるからです。

財布は入っている場所を教えるか、取り出すことを伝えてから動くようにし、強盗が去ってから警察などに通報をします。

また、パスポートを盗まれた時は、パスポートの新規発行ができます。次の手順に従ってください。

  1. 最寄りの警察署に届け出て、ポリスレポート(被害届の受理証)をもらう
  2. 最寄りの大使館または領事館を訪れ、ポリスレポートと共に必要書類を提出する

その他、状況に応じて以下にも連絡を入れます。

  • 保険会社(被害内容を伝え、保険が適用になるか聞く)
  • カード会社(カードが盗まれた場合に不正利用を防ぐため、カードを止めてもらう)
  • 所属する学校
  • ホームステイ先

オーストラリア主要都市の治安

ここでは、オーストラリアで留学先としても人気が高い、主要都市の治安を解説します。治安が悪いエリアについても紹介するので、覚えておきましょう。

シドニーの治安

シドニーの治安は以下の記事に詳しくまとめています。

メルボルンの治安

メルボルンの治安は以下の記事に詳しくまとめています。

ブリスベンの治安

ブリスベンの治安は以下の記事に詳しくまとめています。

治安に関する参考サイト

オーストラリアの治安を調べるために、参考してほしいウェブサイトを紹介します。

以下のリンクを活用して、治安についてもっと詳しく学んでくださいね!

上記の参考サイトは政府が運営しているもので、情報の信頼度は高いです。ただ、少し一般的すぎる情報が多いのが欠点でもあります。

もっとリアルな話を聞くなら、実際にオーストラリアに住んだことがある人や今住んでいる人から情報を得た方が良いでしょう。

おすすめの方法はSNSでの情報収集です。留学生や現地在住者のアカウントをフォローし、治安に関するリアルタイムな情報をゲットしましょう。

ただし少し昔の情報や、間違った情報も紛れているので、参考程度にとどめておくのもポイントですよ。

まとめ

今回は、オーストラリア留学を検討中の人に、治安の概要や気をつけるべきこと、主要都市の治安などを解説しました。

この記事を一通り読んで、必要な準備を進めれば、防犯意識を高く持ってオーストラリアに滞在することができるでしょう。もちろん、留学生活を楽しむことも忘れないでくださいね。

オーストラリア留学についてもっと情報を集めたい人は、現地の気候や服装・持ち物に関するアドバイスの記事もチェックしてみてください。

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