今回は、西ヨーロッパにあるEU加盟国の一つ、オランダに海外移住する場合の費用はいくらかかるのかを紹介します。
支出だけでなく、得られる収入(給与水準・最低賃金)もまとめるので、移住計画に役立ててください。
オランダの海外移住費用
それでは、オランダの海外移住でかかる主な費用について紹介します。
※1ユーロ= 約142円です(2023年3月現在)
ビザ申請料
ビザの申請料は、ビザによって異なります。
ここでは、近年注目を集めるスタートアップビザ、そして30代以下の若者に人気のワーキングホリデービザの申請費用を紹介します。
スタートアップビザは、申請料の他に、オランダの商工会議所に事業登録を行うことなどの申請のための諸条件があります。
そして、その中の一つに、最低4,500ユーロを投資することというものがあります。
また、月の売上総利益(Gross profit)が1,462.41ユーロ以上である必要があります(2023年1月〜6月30日までの条件)。
航空券
航空券比較サイトのスカイスキャナーによれば、オランダ行きの往復航空券の相場は約13万円です。
最も安い月は2月で約10万円、高い月は4月で約16万円です。
費用を抑えたい場合は、格安航空会社(LCC)の利用を検討しましょう。
保険
日本の海外旅行保険に加入する場合、1ヶ月で1万円〜2万円ほどかかります(プランによる)。
なお、オランダでは渡航後4ヶ月以内に現地の医療保険に入ることが義務付けられています。
保険会社は民間のもので、自分で選択できるので、補償内容や価格を確認して加入しましょう。
費用は月額平均135ユーロほどです。
家賃
オランダの家賃は、都市部・郊外などの立地により異なります。
Numbeoによれば、オランダの首都、アムステルダムの1ベッドルームアパートの家賃は以下の通りです。
- 市中心部:1,620.67 ユーロ
- 郊外:1,431.27 ユーロ
つまり、都心であれば家賃の相場は22万円台で、郊外であれば20万円台くらいです。
物価
物価は日本より安いもの、そうでないものがあります。
例えば、食料品に関しては、東京より安いものも見つかりますが、家賃や外食費用はかなり高額です。
世界の物価がわかるデータベースのNumbeoによれば、オランダの首都、アムステルダムの主な物価の平均は以下の通りです。
- ペットボトルの水(330ml):2.24 ユーロ
- 牛乳(1l):1.14 ユーロ
- 卵(12個入):3.53 ユーロ
- 月額定期:89.00 ユーロ
- タクシー初乗り:4.50 ユーロ
消費税
オランダの消費税(VAT)は、21%です。
ただし、食料、薬、書籍、新聞、農産物などの必需品と見なされるものの税率は9%です。
銀行や保険など、特定サービスについては税の支払いが免除されます。
オランダで得られる収入
では次に、オランダで得られる収入について見てみましょう。
給与水準と、最低賃金を紹介します。
給与水準
DutchReviewによれば、2023年のオランダの平均月収は3,333ユーロ、年収は40,000ユーロとなることが見込まれています。
最低賃金
2023年1月現在、オランダの最低時給(21歳以上)は、以下の通りです。
- 36時間:12.40ユーロ
- 38時間:11.75ユーロ
- 40時間:11.16ユーロ