野菜の魅力にハマって海外へ(野菜ソムリエ・メディア編集)【海外の仕事・就職】

お話を聞いた人:
野菜ソムリエ兼メディア編集者 山本宏樹さん

カナダの広告代理店で日本語Webメディアの編集者として働きつつ、野菜ソムリエとして海外の珍しい野菜や果物の魅力を紹介するWebメディア「ベジフルポケット」を運営。

Q:日本ではどんな事を?

Webの勉強をした専門学校を卒業後、地元岡山のスーパーに就職しました。
青果部門で配属になったものの、青いりんごがあることすら知らなくて。まずはひとつひとつ売り場に並んでいる野菜と果物の名前を覚えるところから始まりました。

Q:海外へ出たきっかけは?

仕事で野菜果物コンサルタントの先生のお話を聞く機会があったのです。その先生が世界中に野菜と果物の見学に行っているお話を聞いて、自分も野菜と果物の勉強に外国に行ってみたいな、と思うようになって。
そこで思い切って、ニュージーランドへワーホリで渡航したんです。

Q:ニュージーランドで何を?

クライストチャーチで現地の大型スーパーの青果部門での仕事を見つけました。当時はまだ英語もままならなかったですが、日本での経験を生かして楽しく働いていたのです。そんな中、日本人留学生の方も亡くなられたカンタベリー大地震が起きてしまって。働いていたお店も崩壊し閉店すること
になり日本へ帰国しました。今でも鮮明に覚えている辛い記憶です。

Q:日本に帰国後は?

日本に帰ってからは、次のワーキングホリデー先をカナダと決めて、スーパーの青果部門2ヶ所で働いてお金を貯めました。また、「カナダに行くまでに絶対野菜ソムリエに資格を取ろう!」と決意し、働きながら夜に勉強して資格を取りました。

Q:カナダ渡航後は?

カナダにワーホリで来てからは、バンクーバーにある八百屋さんに就職しました。それなりに楽しかったんですが、お店が暇すぎて(笑)違う事がしたくなった時に、友人のすすめで現地の広告代理店が運営する日本語Webメディアでライターに応募しました。もともと自分でブログを書いていたり書くことが好きというのもあって。

Q:カナダに残る事を決めたのは?

ニュージーランドもそうでしたが、カナダは多様性があり、誰もがフラット。ゲイである僕にとってとても居心地の良い国です。
ライターとしての仕事でも、自分の記事が多くの人に読んでいただける事にやりがいもあり、カナダにもっと長く住みたいと思うようになりました。
そこで公立カレッジに通い、働きながら知識やスキルをつけ永住権を取得を目指す事にしました。

Q:学生と仕事の両立は大変でしたか?

はい、学生をしながらの仕事は本当に大変でした。僕はビジネス・マネジメント学科に通ったのですが、課題やテストも沢山あって。
その分、マーケティング講義など仕事につながる勉強がいろいろできたので、通ってよかったです。今はやっと卒業したので仕事に集中できています。もうすぐ永住権も申請する予定です。

Q:野菜ソムリエとしての情報発信も?

そうですね。メディア運営の仕事で学んだ事を生かして、自分でも夢だった野菜や果物の魅力を伝えるブログ「ベジフルポケット」を運営しています。ちょうど先日、「キウイベリー」という北米で売られている珍しい果物を紹介したツイートがバズって取材をうけ、Yahoo!ニュースでも取り上げられたんですよ。嬉しかったです。

これから海外へ出る方にアドバイスを。

僕はかなり人見知りなので、それで苦労したかなと思います。なので海外に出る前の自分に対して「もっと積極的になりなさい!」って言いたいですね。人脈づくりや仕事など、やはり海外では積極的に動く事ができないと厳しいなと思います。自分から動かないと何も得られないのが海外なので、ぜひ積極的に!

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