ジョブ型雇用とは
日本の終身雇用制度が見直される中、よく聞かれる言葉が「ジョブ型雇用」。ジョブ型雇用とは、企業が特定のプロジェクトや業務に対して必要な期間だけ従業員を雇用する採用の方法です。
海外ではジョブ型という特別な言葉はなく、欧米などではこうした専門性に特化して採用する方法が一般的で、また契約期間が限らない無期雇用(Permanent Position)が多いです。
そうした環境の海外で就職活動を行う際は、自分の専門性やスキル、経験をわかりやすく示してアピールする事が重要になります。
海外での就活でアピールできるスキルの種類は、主にハードスキル・ソフトスキルの2つに分類されます。
ハードスキル・ソフトスキルとは
ハードスキル
特定の測定可能な能力や知識のことで、通常、教育や訓練、職務における経験を通じて習得されます。
プログラミング言語、データ分析、会計、プロジェクト管理など、特定の職種や業界で必要とされる専門的で技術的がハードスキルにあたります。
ソフトスキル
ソフトスキルとは、問題解決力や、リーダーシップスキルなど、職場やその他社会環境において、他者と効果的かつ調和的に交流することを可能にする、個人の持つ資質や能力を指します。
ソフトスキルの例としては、コミュニケーション力、チームワーク、リーダーシップ、問題解決力、適応力、創造性、時間管理能力、論理思考などが挙げられます。
これらのスキルは、一般的に簡単に数値化したり測定したりすることはできませんが、仕事で成果を上げる際や、キャリアの発展において欠かせないスキルとして重視されています。
特に、チームでの仕事や顧客とのやり取りなど、人との関わりが多い業務においては、優れたソフトスキルを持つことが求められます。
ソフトスキルは教育やトレーニングだけで習得しにくいため、多くの雇用主はハードスキルよりも適切なソフトスキルを持つ従業員を優先的に採用する傾向にあります。
一般的に重要視されているソフトスキル
職種によって求められるソフトスキルは変わっては来ますが、どの職場でも共通して求めるソフトスキルがあります。
雇用者が最も重要視するソフトスキルは以下の通りです。
(世界最大級の求人情報サイトのIndeedの調査より)
コミュニケーション能力
コミュニケーションは、口頭や文面を問わず、仕事上でのすべての交流の基礎になるため、最も重要視されるスキルの一つ。
人の話を積極的に聞く、意義のある質問をする、口調をコントロールする、オープンに伝える、など仕事する上での様々な場面でコミュニケーション力は求められます。
英語表現の幅を広げ、自分を表現したり質問したりする力、プレゼン力や会話力をつけて、レジュメや面接でそのスキルを発揮しましょう。
適応力
適応力は、新しい状況に適応し、変化に積極的に対応できる能力のことです。
困難な状況でも冷静さを保って対応でき、新しい環境に対しても好奇心旺盛で前向きな人材を採用することは、雇用者にとって、変化が激しい現代の市場やビジネス環境に対応するために、ますます重要になっています。
職場の他の人たちと協力するために、自分の仕事やり方や習慣、コミュニケーションのスタイルを変えられる適応力は、強い組織作りをするためには欠かせないスキルとなっています。
状況に合わせて、自分の仕事のやり方や習慣を変えられるか、面接などで聞かれることもあるので、過去の経験や具体例を出して答えられるようにしておきましょう。
チームワーク力
共通の目標を達成するために、他の人と協調して働くスキルは、数人でのプロジェクトなどがある職種では特に求められます。
チームで行ったプロジェクト経験は、レジュメや面接でのアピール材料になります。
面接でも、チームのために、自分のやり方を変えられるか、といった質問をされる場合があるので、具体的に答えられるようにしておきましょう。
時間管理力(タイムマネジメント力)
タイムマネジメント力の高い社員は、複数の課題や締切に直面しても、自立して仕事を完了させる事ができ、組織にとっては重要視される人材です。締め切りを守って仕事を完遂させるのは日本人が得意とするところ!
複数のプロジェクトを持った経歴や、タイトなスケジュールに対応した経験などは、タイムマネジメント力を示すのによい材料になります。
問題解決能力
プレッシャーの中でも、冷静に問題を分析して、効果的な解決策を見出すスキルは、どんな仕事をする上でも欠かせません。
問題解決力のある人は、そのスキルを仕事上の問題だけでなく、対人関係の対立、組織の課題に適用することができます。
問題が生じた場合の例を出して、面接で質問される事もあるので、応募する職種の業務上で起こりうる問題などをいくつか想定して、答えられるようにしておきましょう。
これらの他にも、リーダーシップ力(Leadership skill)、細部への注意力(Strong attention to details)、発想力(Creativity)なども、多くの企業が求めるスキルです。これらのスキルを証明できるようにしておくとよいですよ。