初めての留学はわからないことだらけ。
それでもせっかく大切なお金と時間を費やしていくのだから、失敗を避け、自分の留学目標を達成したいですよね。
そのために有効なのが「事前に失敗事例を知る」こと。
具体的には、すでに留学をした人から話を聞いてみるのがおすすめです。
筆者は過去にオーストラリア語学留学経験、留学コーディネーターとして働いた経験があり、現在もバンクーバーCo-op留学中の身。
失敗の事例はたくさん知っているので、今回惜しみなくシェアさせていただきます!笑
また、失敗のレベルにもよりますが、失敗するのは当たり前。
失敗事例紹介に加え、失敗を未然に防ぐ方法、失敗にどう対処すると良いかも合わせて解説しますね。
参考:記事執筆者ステータス
- カナダ・バンクーバー在住9ヶ月目(最新の情報をお届けできます)
- 現役カレッジ生(Web Development学習中)
- 社会人留学(日本で10年ほど就労→退職後30代で留学開始)
- 元留学アドバイザー(留学者の不安な気持ち、よく理解してます!)
よくある失敗事例と予防・対処方法
まず、よくある失敗事例を紹介し、
「どうやったら防げるか」または「どう対処したら良いか」
について、アイディアを提供します。
ホームステイ先やルームメイトとのトラブル
留学トラブルで多いものの一つ。
- 冷たい、嫌われている気がする
- ホームステイの食事が質素すぎる
- ハウスルールなどをめぐりホストに理不尽に怒られる
- ホストやルームメイトの生活音がうるさすぎる
- シャワーやバスルームを長時間使われる
- 物を盗まれる
などが挙げられます。
予防・対処方法
英語の間違いを恐れず意思を伝えてみる
ホストやルームメイトとのトラブルが、英語で意思をうまく伝えらないために起こっている場合もあります。
多くの日本人はスピーキングや主張することに苦手意識があるので、最初はうまく話せなくて当たり前。
重要なのは思いを伝えることなので、きれいな英語を目指さず、伝える努力をしてみましょう。
それでも相手に悪意が感じられたり、トラブルにより精神的に参ってしまうほどの状況なのであれば滞在先を移ることを検討しても良いと思います。
滞在先の外での人脈を早めに作っておく
友人や学校やエージェントのアドバイザーなど、人脈を作っておくのも一手。
そういった人たちは、多かれ少なかれ滞在先でのトラブルを経験しているか、アドバイザーであれば似たような相談を受けた経験があります。
自分の置かれている状況を説明し、客観的なアドバイスを貰うと良いでしょう。
辛い時に、相談できる相手がいることは心強いですし、友人であれば一時的に泊めて貰ったり、滞在先を変える手伝いを頼むこともできるかもしれません。
貴重品や所持品の管理はしっかりと
もしも物が頻繁になくなるような家に滞在することになってしまった場合、長居はおすすめしません。
それでも事情がありすぐには引っ越せない可能性もあると思います。
その場合は、
- 貴重品はスーツケースの中に入れて鍵をかける
- 部屋には鍵をかける
- 冷蔵庫の食材などには名前を書く
- 所持品にも名前や目印をつける(勝手に売却されるのを防ぐ)
などの対策を取りましょう。
不運にも貴重品、高額なものを盗まれた場合は、最寄りの警察に連絡することも検討してください。
メンタルをやられる
これは失敗ではありませんが、誰でも陥る可能性があることで、楽しい留学生活を送れない一因になるので挙げました。
留学は初めての連続。そのため、想像以上にストレスを感じることもあるでしょう。
加えてバンクーバーは秋〜冬は雨が多く、日照時間が短い街。
天気の悪さにより、気分が沈みがちになる人も多いです。
なお、気候に関しては以下で詳しくまとめています。
予防・対処方法
抱え込まず、誰かに相談する
滞在先のトラブル同様、相談できる相手を見つけておきましょう。
バンクーバーですぐ見つけられないのであれば、日本の友人やカウンセリングサービスを利用するのも効果的です。
参考:バンクーバーにある、日本語で利用できるカウンセリングサービス
しっかり食事を摂り、寝る
意外と馬鹿にできないのが食事と睡眠。
筆者も、食費節約のために栄養の偏ったものばかり食べたり、課題に追われて睡眠時間を削っていたら、あっという間に元気がなくなりました。
色々と頑張りたい気持ちは非常にわかりますが、そもそも頑張りすぎて良くない精神状態になっていることが多いので、まずは何もせずに美味しいものを食べて寝ましょう。
ストレス発散方法を見つけておく
自分なりのストレス発散方法をいくつか用意しておきましょう。
程度の大きさは違えど、留学中は誰でも落ち込む時がやってきます。
普段英語だけを使おうと頑張っている人は、たまには日本語で友達に愚痴を言っても良いし、
体を動かすのが好きな人はスポーツに打ち込んでも良いでしょう!
詐欺に遭う
- フレンドリーに話しかけてきた人に騙された
- シェアハウスやアルバイトで、違法な契約を結ばされた
などが挙げられます。
特に日本人はノーと言いにくい人が多いことで知られているため、詐欺師や悪意ある人物のターゲットにされやすいです。
予防・対処方法
- 初対面の人には安易に個人情報を教えない(特に銀行口座番号やSINナンバーなど)
- 家主や雇用主とはきちんと契約書を取り交わす(内容も確認してからサインする)
など基本的なことを意識しましょう。
お金や所持品を盗まれる
先ほど滞在先での盗難について触れましたが、当然ながら家の外の方が盗難リスクは高いです。
例えば
- 図書館で少しの間荷物を放置していたら盗まれた
- 飲食店で座席の背もたれに鞄をかけていたら、中身を盗まれた
- 電車で眠っている間に財布を盗られた
などの事例があります。
特に、図書館などでは意外と荷物を放置したまま席を離れる人がいるので、大丈夫かもと感じる人もいるかもしれません。
ただ、ここはやはり海外。特にダウンタウンの図書館はホームレスの人も多く出入りしていますし
常にたくさんの人が利用しているので油断はしない方がいいです。
予防・対処方法
- 席を離れるときは荷物を持って行くか、近くの人に見ていてほしいと頼む
- 鞄は背もたれにかけず、足のそばに置く(足と足の間が最強です)
- 公共交通機関ではできる限り寝ない
最後の項目について補足すると、特に新型コロナウイルス感染症拡大以降は、公共交通機関の治安が悪くなっています。
そのため寝るのはおすすめしないです。(寝ている人はたまにいます)
周囲の様子をよく見て、怪しい人がいたら車両を移ったり降車することも大事です。
なお公共交通機関の治安に関してはこちらで詳しく解説しています:
また、もしも盗まれてしまったら、
- カード会社に連絡してカードを停止してもらう
- 最寄りの警察に届け出てポリスレポート(盗難・被害証明書)を発行してもらう(パスポート再発行や保険金請求でも使う)
- 保険会社へ連絡(携行品盗難が補償対象か確認する)
- 在バンクーバー日本国総領事館へ連絡(パスポート盗難の場合。発行の窓口です)
現地の治安、緊急連絡先はこちらで解説しています。
家が見つからない
「ホームステイ先を出なくてはいけないのに、次の滞在先が見つからない」というケース。
筆者もシェアハウス探しで苦労したのでわかりますが、現在バンクーバーでシェアハウス探しをするのはとても大変です。
簡単にいうと、需要(家を借りたい人)に対して供給(物件)が少ないのです。
筆者の滞在しているシェアハウス(ゾーン1、約家賃600ドル)も、先月空きが出た時は1日で20人くらいの内見予約が入りました。
予防・対処方法
- 家探しは2ヶ月前〜動く(その頃から物件情報サイトに入居者募集の投稿が出始める)
- 資金に余裕を持つ(万が一住む場所がなくなった場合、ホテルなどに身を寄せられるように)
- 物件情報サイトは毎日チェック(かつ1日に何回かチェック)が基本
- craigslist、JPカナダ、Kijiji、Facebookなど複数媒体で部屋探しをする
- 内見の予約はできるだけ早く入れる(たいてい、最初に見学した人が契約するため)
- 内見時はデポジット用の現金を持ち歩く
最後のデポジットを持ち歩くについて補足します。
物件を予約するためには、デポジット(金額は家賃の半額を上限とし、家主が指定する)の支払いが必要です。
これを持ち歩いていなかったために、いい部屋を見つけたのにも関わらず契約を見送り、他の人にとられてしまった人を何人か見てきました。
そのため、内見に行く物件の家賃の半額分くらいの現金を持っておくのがおすすめです。
英語が上達しない、授業についていけない
- 語学学校で、先生やクラスメイトが何を言っているか全然わからない
- グループワークで自分が迷惑をかけているようで辛い
- 英語で質問したいけれどできないまま終わってしまう
などの声は本当によく聞きます。
予防・対処方法
まず残念なお知らせをすると、その状態から短期間で劇的に話せるようになったり、聞き取れるようになったりはしません。
筋トレと同じで、毎日の地道な積み重ねしかないのです。
その上で、現状授業についていけていないのだとしたら
クラスのレベルを下げてもらう
他の国のクラスメイトを見るとわかるのですが、彼らは学校で何か改善したいこと・して欲しいことがあると交渉をバンバンしています。
日本ではあまりない文化ですが、彼らにとっては普通のこと。先生も慣れているので気を遣うことはありません。
私のカレッジでも専攻を変えた人、時間帯を変えた人、先生に指導法で改善を申し出た人などたくさんいます。
質問を恐れない
何回も質問したら進行の妨げにならないかな・・・
自分だけたくさん質問して恥ずかしい
などと考えずに質問をしましょう。
むしろ、聞かなければ理解していると見なされます。
後になったらもっと聞きづらくなると思うので早めに対処しましょう。
友達ができない
- 学校で友達ができない
- 学校外で友達の作り方がわからない
などの悩みはあるあるです。
予防・対処方法
まず前提として「全員と仲良くなることは無理」「友達は多ければ良いわけでもない」と考えておくと良いでしょう。
これは日本でも同じことです。例えば、もしもクラスメイトに気の合いそうな人がいないのなら、無理に仲良くなる必要もないと思います。
また、これも日本で友達を作る要領と同じですが、1度で仲良くなろうとしない方が良いです。
学校なら別ですが、大人になってから友達を作るのって多くの人にとっては簡単ではありません。
焦らずに少しずつ会う回数を重ね、気の合う人を探していくと良いですよ。
友達作りの場も、多種多様です。全て試さなくても良いので、自分に合ったものを探してみましょう。
- 学校(放課後のイベントも含む)
- シェアハウス
- バイト・ボランティア先
- ミートアップ
- SNS
ちなみに筆者は、Twitterで同じ趣味のお友達を見つけました!
お金がなくてストレス
- 資金ギリギリで留学しているから遊びに行けない
- 食費を削る日々が辛い
予防・対処方法
来る前に資金を貯めてこられなかったパターンです。現実として、そういう人は多いと思います。
(私もそうでした)
対策は、節約か稼ぐかしかありません。
なお、語学学校のみに通う人はビザの都合上働けないので節約一択となります。
(家族などに追加の資金援助を頼めない前提で書いています)
- 外食を控える
- アクティビティや観光は本当に行きたいもの・場所だけに絞る
もしも働けるビザなのであれば、
- まかないのある店で働く
- レストランで働く
などがおすすめです。お店にもよりますが、まかないで十分食いつなげるところもあるようです。
また、日本食レストランで働く友人曰く、チップがもらえるため貯金ができていると言っていました。
【留学前であれば】
奨学金やキャンペーンを探す
数は限られますが、奨学金制度を設けていたり、キャンペーンで学費を割引にしている学校もあるので探してみましょう。
日本や海外政府等の奨学金制度で使えるものがないか探してから渡航するのも良いでしょう。
▼おすすめ奨学金検索サイト
※大学休学中や語学学校通学は対象にならない奨学金もあるので対象をよく確認しましょう
病気や怪我をする(させる)
これは、自分が気をつけていても起こってしまう可能性があることなので、失敗とは少し異なります。
ただ、
- 明らかに無理なスケジュールで勉強や遊び、仕事の予定を詰める
- お酒の席で羽目を外しすぎる
などして、体調を崩したり怪我をすることもあり得ますし、それらは未然に防げること。
また、ウインタースポーツが盛んな地域では、スキーやスノーボードでの怪我の事例もよく聞きます。(衝突事故で人に怪我をさせてしまうことも)
予防・対処方法
スケジュール・体調管理はしっかりと
せっかくの貴重な留学生活を、通院・入院や療養生活に費やすことは誰しも避けたいことだと思います。
なので、スケジュール・体調管理やアルコールの飲み過ぎなどには注意すると良いでしょう。
ウインタースポーツ
ウインタースポーツでの事故や怪我を未然に防ぐには
- 初心者の人は無理に上級者コースにチャレンジしない
- スキー・スノーボード等が対象となっている保険に加入する
などの対応をとると安心でしょう。
まとめ
今回は、バンクーバー留学の失敗事例や失敗防止法、失敗してしまった場合の対処法について解説しました。
繰り返しになりますが失敗は誰にでもあることです。
例え気をつけていたり、事前に準備をしていても起こる時は起こります。
そこで大事なのは、自分を責めすぎないこと。
責めることではなく、次はどうすれば同じ失敗をしないか?を考え、改善することに時間を使うようにしてみてくださいね。
それではまた!