【アメリカ留学】現地の治安はどんな感じ?注意することや主要都市の治安も解説!

留学に行く人ならみんな不安に思うのは「現地の治安」ですよね。

特にアメリカは銃乱射などの凶悪犯罪が社会問題になっている国。現地で安全に暮らせるのか不安で、アメリカ留学に踏み切れない人も多いのではないでしょうか?

ただ、実際にはアメリカで働いたり、留学している日本人が多いのも事実。しっかりと治安を理解し、防犯対策をすればある程度安全に過ごせるのです。

よって今回は、元留学アドバイザーの筆者が、アメリカ留学を考えている人に向けアメリカの治安について解説します。

危険を防ぐポイントだけでなく、もしも何か事件に巻き込まれたらどう対応すると良いかもまとめるのでご安心を!

筆者顔写真

筆者情報
  • 元留学アドバイザー
  • 4年でのべ1,000人近くを海外へ送り出した実績あり
  • 複数国(アメリカ、アメリカ、オーストラリア、アジア圏など)の留学プログラムを担当
  • カナダ・バンクーバー在住

アメリカの治安:概要

自由の女神
RonileによるPixabayからの画像

アメリカは、日本人に人気の留学先の一つ。在留邦人数(長期在住する日本国籍者数)が最も多い国でもあり、2021年時点で約43万人がアメリカで暮らしています。(出典:外務省「海外在留邦人数調査統計」

このことから、アメリカは日本人が住みやすい国の一つと考えられます。

しかし、犯罪発生率は日本よりも格段に高いので、日本と同じように過ごしていては危険です。

日本と大きく違うのは、凶悪犯罪に銃が使用されることが多いこと。少しの油断が大きな危機を招くことにもなりかねないので、日々防犯意識を高く持って生活する必要があります。

アメリカ留学で起こりうる犯罪

まず、アメリカで起こりうる主な犯罪について紹介します。

防犯カメラ
Photo by Tobias Tullius on Unsplash

窃盗

窃盗は、例えばスリやひったくり、置引きなどです。観光地や公共交通機関など、人が多く行き来する場所では特に注意が必要で、

  • 鞄をお腹がわに抱える
  • 財布やスマホをお尻のポケットなど盗られやすい場所に入れない
  • 現金の持ち歩きは最低限にする
  • 鞄で場所取りをしない

などを意識する必要があります。また、アメリカは車上荒らしも多いので、車を離れる際は貴重品を残さないようにしましょう。

暴行

特に夜のクラブやパブなどで、酒に酔った際の暴行事件が多いです。

新型コロナウイルスの感染拡大以降は、アジア人に対するヘイトクライムもあり、路上や公共交通機関で無差別に暴行を受ける事例も増えています。

強盗

強盗もアメリカで起こりうる犯罪の一つ。治安が悪いと言われているエリアや人気のない路地裏、夜道などは特に危険です。

夜間、バスに乗っていて後をつけられたという事例もあるため、帰りが遅くなりそうな時は迎えやタクシーを頼むのが安全です。

性犯罪

性別関係なく、性犯罪にも気をつけなくてはいけません。

人気のない場所や夜間一人で歩いているところを襲われるパターンもありますが、バーなどでドリンクに薬を混入され、意識を失っている間に暴行を受けるケースもあります。

席を離れる時は飲み物を飲みきるか、持っていくようにしてください。

知らない人から渡された飲食物も、気軽に口にしてはいけません。

スキミング

スキミングとは、スキマーという専用の機械でクレジットカードなどの情報を不正に読み取り、お金を盗み出す犯罪です。

アメリカでは、野外のATMや券売機などにスキマー暗証番号を読み取るための小型カメラが仕込まれている可能性があります。

まず手口をしっかり理解することが大切です。

※参考:【保存版】スキミング手口写真40枚とその防止対策

その上で

  • ATMは屋内のものを使う
  • カード挿入口が不自然でないか(取り付けはしっかりしているか)確認する
  • 暗証番号は手でしっかり隠して入力する
  • カードの使用履歴を頻繁に調べる

などの対策をしましょう。

アメリカ留学で注意すること

次に、アメリカ留学で治安の観点から、注意した方が良いことを紹介しましょう。

「留学前に準備できること」と「留学中に注意すること」に分け、それぞれ説明しますね。

チェックリスト

アメリカ留学に行く前に準備できること

まずアメリカ留学に行く前に準備できることから。例えば次のような準備をすると良いですよ。

留学前に準備できること
  • 現地情報のリサーチ(治安、危険エリアを覚える)
  • 防犯グッズの購入(防犯ブザーやスキミング防止の財布など)
  • 滞在先を決めておく(すぐ家が決まらなかった場合、泊まる場所がなくて危険)
  • 緊急連絡先をまとめる(警察、消防、救急、現地大使館、カード会社の番号など)
  • 海外旅行保険に入る(必須)

この中でも現地情報のリサーチ保険に入ることは非常に大事です。

最初に現地情報ですが、危険エリアは必ず覚えましょう。アメリカでは、ワンブロック間違えただけで一気に治安が悪いエリアに入ってしまうことがあります

留学する都市名と危険エリアで検索し、地名や地図を頭に入れておくと良いです。

それから、忘れずに保険に入ってください。と言うのも、アメリカで事件や事故に遭い入院や手術をしたら、高額請求が来る可能性が高いからです。

点滴
Photo by Marcelo Leal on Unsplash

下手したら、何百、何千万という請求がくることもあります。(参考:【アメリカ合衆国の医療費】都市別の医療費と事例

また、単に保険に入れば良いという問題でもありません。例えばクレジットカード付帯の保険では補償が不十分なケースも多いです。

どんな保険に入るべきかは保険のプロに相談するのがベストです。

アメリカ留学中に注意すること

次にアメリカ留学中、注意することをまとめて紹介します。例えば以下のような注意点があります。

アメリカ留学中に注意すること
  • 在留届を忘れずに出す(3ヶ月以上滞在する場合)
  • 住むエリアの安全確認(治安の悪い場所はないか、夜歩いても安全か、など)
  • 人通りの少ない道は昼間でも歩かない(特に一人の場合)
  • 飲食店などでは、鞄など貴重品で席を確保しない(短時間でも盗まれることはある)
  • 初対面の人とは個室で会わない&車には乗らない

上記の中で補足したいのが在留届。提出は法律で義務付けられているので、現地に3ヶ月以上滞在する場合は必ず出しましょう。(日本の外務省のウェブサイトからオンラインで簡単に出せます。)

オンライン在留届
引用:外務省 オンライン在留届

提出が完了したら、現地大使館・総領事館に登録され、テロや大きな事件が発生した際に、必要な救護を受けられます。

3ヶ月以内の短期で滞在する場合は、在留届は出さないくて良いですが、「たびレジ」に登録することをおすすめします。

たびレジ
引用:たびレジ

たびレジも外務省のサービスですが、登録は義務じゃありません。

現地の安全情報がメールで届き、緊急事態発生時には被害状況により、長期滞在者と同様に必要な支援を得られるので登録しておくと安心ですよ。

アメリカ留学でトラブルに巻き込まれたら

例え日々気をつけて生活していても、トラブルに巻き込まれてしまうことはあります。

そんな時に取れる行動について、解説していきます。

警察などへの緊急連絡

一番使う可能性が高いのは、警察や消防などへの緊急連絡です。アメリカの場合、番号は「911」です。

救急車
Photo by Mpho Mojapelo on Unsplash

警察・消防・救急は全てに911で呼ぶことができます。最初にオペレーターに繋がったら、何を呼ぶ必要があるのか伝えてください。

その次のステップは、状況説明です。できるだけ落ち着いて、以下について話してください。

  • 何が起こったか
  • どこで起こったか
  • 自分の氏名、住所、電話番号

英語で思うように話せない場合は「Japanese, please」と伝えれば、日本語対応ができるオペレーターに代わってもらえます。

また、最寄りの大使館・領事館に事情を話し、対応について助言を受けることもできます。

アメリカの主な大使館・領事館の場所や連絡先は以下の通りです。

大使館・領事館名住所電話番号
在アメリカ合衆国日本国大使館2520 Massachusetts Avenue N.W., Washington D.C., 20008-2869, U.S.A.(1-202)238-6700
在サンフランシスコ日本国総領事館275 Battery Street Suite2100, San Francisco, California, United States of America 94111(1-415)780-6000
在ニューヨーク日本国総領事館299 Park Avenue, New York, NY 10171, U.S.A.(1-212)371-8222
在ボストン日本国総領事館100 High Street, 6th Floor, Boston, Massachusetts 02210, U.S.A.(1-617)973-9772~4
在ホノルル日本国総領事館1742 Nuuanu Avenue, Honolulu, Hawaii 96817-3201, U.S.A.(1-808)543-3111
在ロサンゼルス日本国総領事館350 South Grand Avenue, Suite 1700, Los Angeles, California 90071, U.S.A.(1-213)617-6700
参考:在アメリカ合衆国日本国大使館・総領事館

強盗の要求には一旦従う

強盗に遭った時に重要なのは、抵抗せずに一旦要求に従うことです。じっと強盗を見つめたり、急に動くことは強盗を刺激することになるので避けてください。

犯人が銃を持っている可能性が高く、最悪の場合殺されてしまいます。

また、パスポートを盗まれた場合は、以下の手順でパスポートの新規発行をすることになります。

  1. 最寄りの警察署に届け出て、ポリスレポート(被害届の受理証)をもらう
  2. 最寄りの大使館または領事館を訪れ、ポリスレポートと共に必要書類を提出する

その他、状況に応じて以下にもコンタクトを取ります。

  • 保険会社(事件や事故で受けた被害で、保険が適用になるか確認)
  • カード会社(カードが盗まれた場合、すぐ犯人に使われる可能性が高いので、できるだけ早く停止してもらうことが重要)
  • 所属する学校
  • ホームステイ先

アメリカ主要都市の治安

ここでは、アメリカで留学先としても人気が高い、主要都市の治安を解説します。治安が悪いエリアについても情報を載せているため、名前や場所をしっかり覚えておきましょう。

ニューヨークの治安

ニューヨークの治安は以下の記事に詳しくまとめています。

サンフランシスコの治安

サンフランシスコの治安は以下の記事に詳しくまとめています。

ロスアンゼルスの治安

ロスアンゼルスの治安は以下の記事に詳しくまとめています。

ボストンの治安

ボストンの治安は以下の記事に詳しくまとめています。

ハワイの治安

ハワイの治安は以下の記事に詳しくまとめています。

治安に関する参考サイト

アメリカの治安を調べる時に、参考になるウェブサイトを紹介します。リンクを貼るので、どんどん活用してくださいね!

上記のサイトを運営しているのは政府機関ですが、実際にアメリカに住んでる人の話が聞きたい人もいるんじゃないでしょうか?

そんな人におすすめなのがSNSで留学生や在住者をフォローすることです。治安についてリアルな声が聞けること間違いなしですよ。

またもっと長めの情報がほしいなら、個人のウェブサイトやブログを読んでみるのも良いでしょう。(ただし情報は主観が混ざっている可能性があるため、参考程度にとどめて読むのがおすすめです)

まとめ

今回は、アメリカ留学を検討中の人に、治安の概要や気をつけるべきこと、主要都市の治安などを解説しました。

海外で少しでも安全に暮らすには、現地の治安をきちんと知り、対策をすることが大事です。この記事を読み終えたのであれば、すでにアメリカの治安の基礎部分は知れたことになります!

十分に気をつけて、楽しいアメリカ留学生活を送ってくださいね!

アメリカ留学についてもっと情報を集めたい人は、現地の気候や服装・持ち物に関するアドバイスの記事もチェックしてみてください。

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