アメリカ留学の費用はいくらかかる?内訳や節約方法を紹介

アメリカ留学をしようとする人が、一番心配するのはお金のこと。

物価も学費も高いと聞くけれど、実際にどれくらいかかるのか、気になりますよね?

そこで今回の記事では、アメリカ留学費用がいくらかかるかを解説します。

この記事を読めば、アメリカの留学費用の合計額がわかります。

それに加え、節約方法や現地の物価もわかるので、これからアメリカ留学に行きたい人はぜひ参考にしてくださいね。

筆者情報
  • 元留学アドバイザー
  • 4年でのべ1,000人近くを海外へ送り出した実績あり
  • 複数国(アメリカ、カナダ、オーストラリア、アジア圏など)の留学プログラムを担当
  • カナダ・バンクーバー在住
筆者顔写真

アメリカ留学の費用はいくらかかる?

最初に、最も気になるアメリカ留学の費用を発表します。

紙幣
Jerry NettikによるPixabayからの画像

1年間にかかる留学の費用(学費を除く)

まず、学費を除き1年間にかかる費用から紹介します。(学費は通う学校により大きく異なるので、後ほど相場を発表します。)

アメリカ留学の場合、学費を除く費用の総額は1年間でおよそ212万円〜350万円ほどです(レートは2022年11月13日現在のものを参考に、1アメリカドル=138円で計算)。

この金額に含まれるのは以下の費用です。

滞在費(家賃、水道光熱費、インターネット利用料を想定)110万円〜200万円
生活費(食費、消耗品費、通信費、交通費を想定)70万円〜90万円
航空券代(往復)10万円〜15万円
保険代12万円〜30万円
ビザ申請費用(学生ビザの場合)510ドル=約7万円
パスポート発行費用(有効期間が10年の場合)16,000円
健康診断・予防接種代(主に大学留学の場合)1万円〜5万円
1年間にかかる留学の費用(学費を除く)
  • 住む家の種類(ホームステイ、学生寮、シェアハウスなど)
  • 自炊をどれくらいするか
  • 旅行やアクティビティに参加するか
  • 航空券や保険の内容

などにより金額が異なるので、上記の金額には幅があります。

学校に通う場合、これらに学費を足すことで、留学費用の総額が試算できます。

語学学校の学費相場

語学学校の学費は、1週間で400ドル〜が相場です。通学期間が長くなればなるほど、週あたりの授業料は安くなるのが一般的です。

※この他に教材費や入学金がかかります。

大学の学費相場

U.S. Newsが発表した情報によれば、2022年〜2023年の1年間の学費の平均額は以下の通りです。

  • 私立大学: 39,723ドル(約548万円)
  • 州立大学(州外学生の学費):22,953ドル(約317万円)
  • 州立大学(州内学生の学費):10,423ドル(約144万円)

ただし、アメリカの学費は大学や専攻により差がかなり大きいので、詳細は気になる大学のウェブサイトをチェックするか、留学エージェントに問い合わせるのが確実です。

アメリカ留学の費用内訳

次に、アメリカ留学の費用内訳を詳しく解説します。

電卓とノート
Myriams-FotosによるPixabayからの画像

費用には留学前に支払うもの、留学中に支払うものがあります。

分けて考えると、いつまでにお金を準備すべきかわかるので、しっかり確認しておきましょう!

まず留学前に支払うことになるのは、以下の費用です。

留学前に支払うもの
  • 学費※
  • 航空券代
  • 保険代
  • ビザ申請費用
  • パスポート発行費用
  • 健康診断・予防接種代

それから、留学中に支払うことになるのは、以下の費用です。

留学中に支払うもの
  • 学費※
  • 滞在費
  • 生活費

※学費:語学学校や専門学校の場合、留学前に一括で支払うのが一般的。コミュニティカレッジや大学の場合、各学期開始の数週間前までに支払うことが多い。

ここからは、費用の項目ごとに解説していきます。

学費(授業料・教材費・入学金など)

学費には、授業料や教材費、入学金が含まれます。

教材費は、学校や専攻によって違うので、通学予定の学校に問い合わせましょう。

パソコンを使う授業であれば、その費用もかかります。金額はパソコンの性能により様々ですが、およそ10万円〜20万円ほどかかることを予想しておきましょう。

入学金(application fee/registration fee)は、学校申請の段階で支払います。相場は2万円〜3万円くらいで、返金不可の場合が多いです。

滞在費(家賃・水道光熱費・インターネット利用料など)

暮らす家や部屋のタイプにより、金額は異なります。郊外か都心にあるかでも、相場は大きく変わります。

水道光熱費やインターネット利用料は家賃に含まれている場合もありますが、別で支払うこともあるので大家さんに確認しましょう。

ホームステイの相場は、月15万円〜20万円ほどです。食事をつける場合とつけない場合でも費用が変わります。

シェアハウスの相場は、月8万円〜17万円ほどです。一般的に、ニューヨークなどの大都市、中心地や駅に近い利便性の良い場所ほど家賃は高いです。

学生寮の相場は、月10万円〜15万円ほどです。大学や語学学校附属の寮で、個室か複数名で住む部屋などから選べることが多いです。

ホームステイと同様に、食事がついているプランもあります。

また、ホームステイや学生寮の場合、家賃の他に申請料(アレンジ手数料)がかかります。(およそ2万円〜4万円)

生活費(食費・通信費・交通費・交際費など)

生活費は、

  • 食費、消耗品費
  • 通信費
  • 交通費
  • 交際費

などです。アメリカは日本より物価が高い国で、特に外食ばかりすると食費がかなりかかります。

通信費(携帯電話代)はプランにもよりますが4,000円〜7,000円くらいです。

航空券

航空券の相場は往復で10万円〜15万円ほどです。

ただし、渡航時期や購入のタイミングにより、金額は変動します。格安航空券や乗り継ぎを駆使すれば、相場以下で購入できることもあります。

保険代

保険は2種類に分けられます。

  • 日本の海外旅行保険
  • 現地の医療保険

基本的に、日本の保険の方が金額が高いです。しかし、飛行機の遅延や荷物の盗難など、医療以外の補償も充実しているというメリットがあります。

一方現地の保険は、月5,000円ほどからかけられる安いプランがあります。

ただし、補償は医療分野に限定されており、日本の保険ほど充実していないことが多いです。

なお、大学に通う場合、学校が現地の保険に加入することを必須としていることもあるので注意してください。(現地の保険のみに入るか、海外旅行保険と2重で契約する人もいます)

ビザ申請費用

ビザの種類により費用は異なりますが、ここでは申請者が多い以下のビザの金額を載せます。

  • 学生ビザ(F1ビザ):510ドル(160ドル+SEVISへの登録費350ドル)=約7万円
  • ESTA:21ドル(約3,000円)

大学や語学学校に長期で通う場合は、学生ビザを申請することになります。

語学学校で週18時間を超えない授業を受け、かつ滞在が90日以内の場合はESTAの申請をすることになります。

どちらを申請すべきかよくわからない場合は、通学する学校に確認しましょう。

パスポート発行費用

パスポートがない場合は、新規の発行費用もかかります。

  • 有効期限が5年のパスポートは11,000円
  • 有効期限が10年のパスポートは16,000円

です。その他、写真撮影代や戸籍謄本などの取得にもお金がかかります。

(参考:パスポートの申請から受領まで

健康診断・予防接種代(主に大学留学の場合)

大学・大学院・コミュニティカレッジなどへ留学する場合、学校側から健康診断書の提出と、指定の予防接種(MMR、破傷風、ジフテリアなど)を求められます。

健康診断の項目や指定される予防接種は、州や学校により異なりますが、費用は1万円〜5万円ほどみておきましょう。

予防接種は複数回打つ必要がある場合もあり、その場合接種の間隔をあけなくてはいけません。

それにより、渡航時期までに接種が間に合わなくなる人もいるので、学校から案内があったら即座に対応しましょう。

アメリカ留学で節約する方法

ここまでで、アメリカ留学でかかる費用がわかりました。「お金が思ったよりかかるな・・・」と心配になったのではないでしょうか?

そこで、アメリカ留学でどうやって節約できるか、いくつかアイディアを紹介します。

チェックリスト

外食の回数を減らす

アメリカは、外食費用が日本と比べて高く、ものによっては2倍以上します。また、チップ(15%〜が相場)もあります。

よって外食の回数を減らすと、食費をグッと節約することができます。

学割の活用

アメリカでは、学生を対象とした割引を行っているお店などが多数あります。

学割を利用するには学生証が必要になることが多いため、携帯してお得にサービスを利用しましょう。

割引が受けられるお店のリスト(英語)

レッスン数を減らす

アメリカの語学学校では、一般的に週のレッスン数によって授業料が決まっています。そのため、授業料を安く済ませたいのであれば、レッスン数を減らすと良いでしょう。

ただしこの方法だと、英語力が思うように伸びなくなる可能性もあります。

  • 外部の無料英会話クラスに参加する
  • 友人を増やし英語で話す機会を増やす

など、英語力を向上させる努力は必要です。

奨学金に申し込む

学校に通うことを計画している人は、日本や海外政府・教育機関などが提供している奨学金に申し込むのも一手。

年齢や参加するプログラムなどによって応募できる奨学金は異なるので、募集要項をよく読んでください。

また、給付型(=返済不要)奨学金は競争率が高いため、奨学金が必ずもらえることを想定して資金計画をするのは危険です。

「生活費用の足しにできたらラッキー」くらいの感覚で応募することをおすすめします。

奨学金の検索には日本学生支援機構の「海外留学奨学金検索サイト」を活用すると良いですよ!

安いシェアハウスを探す

出来るだけ相場より安いシェアハウスを探しましょう。

譲れない条件を減らすのがポイントです。例えば、

  • 個室ではなくてルームシェアにする
  • 郊外に住む
  • 築年数が古い建物にする

など、妥協点を見つけましょう。

買い物でクーポンを使う

日本でも定番のクーポン。買い物時に使うことで、節約を狙いましょう。

アメリカ店舗の割引クーポンまとめサイト おすすめ10選!

古着や中古品を購入する

古着屋や、メルカリのような個人間で不用品を売買するサービスを利用すると正規価格よりも安く買い物ができます。

アメリカで人気の中古品売買アプリの例

留学エージェントのディスカウントを使う

留学エージェントを利用し学校に申し込むと、授業料などがディスカウントになることがあります。

詳しくは、アメリカの留学に強いエージェントに問い合わせてみましょう。

飛行機をLCCや乗り継ぎ便にする

飛行機をLCCや乗り継ぎ便にすることで、安く渡航できる可能性があります。

  • 航空券の値段比較サイトを使用して自分で安い航空券を見つける
  • 格安航空券を手配してくれる旅行会社や留学エージェントに依頼する

などの方法があります。ただし、乗り継ぎ時間が異様に短い(1時間前後など)航空券もあるため、最低でも2時間以上あるものを選ぶと安心です。

【参考】アメリカの物価

アメリカの物価がどれくらいなのかも紹介します。

ニューヨークのスーパー(デリコーナー)
筆者撮影:ニューヨークのスーパー(デリコーナー)
アイテム相場
卵1パックLサイズ(12個入り)500円〜600円
とり胸肉(500グラム)700円〜1,200円
牛乳(1L)150円〜250円
交通費(月額)1万円〜18,000円
カフェのコーヒー500円〜600円
外食:ラーメン(チップ込)2,000円〜3,000円

まとめ:アメリカ留学の費用を知り、資金などの準備をしよう

今回は、アメリカ留学の費用について解説し、節約方法や現地の物価も紹介しました。

留学費用を再度まとめます。

留学費用のまとめ
  • 学費を除くと、1年間で約212万円〜350万円の費用がかかる
  • 語学学校の学費の相場は、1週間で400ドル〜
  • 私立大学の学費相場: 1年で39,723ドル(約548万円)
  • 州立大学の学費相場(州外学生の学費):1年で22,953ドル(約317万円)
  • 州立大学の学費相場(州内学生の学費):1年で10,423ドル(約144万円)

これらの情報をもとに、資金やその他の必要な準備を進めてくださいね。

アメリカ留学の費用について専門家の意見も聞きたい場合、留学エージェントに相談しましょう。

別記事で、アメリカ留学でおすすめの留学エージェントについて紹介しているのでよろしければぜひご覧ください。

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