日本は初めて社会にでる時の就職活動に、独自のルールや風習がありますが、海外ではまったく異なる方法で就職活動を行います。そこで、主に北米の学生が、自分のキャリアづくりを初めて行う際の活動についてまとめてみました。
新卒一括採用はない
日本では、新卒採用する企業向けにある程度決まった期間になると就職活動を行いますが、海外には新卒一括採用という考え方、仕組みはありません。そのために大事になってくるのが、学生期間中の人脈づくり。
4ヶ月の長い夏休み期間には、サマージョブと呼ばれる学生向けの求人が多く出ます。そこで、将来のキャリアパスに合う仕事を見つけて働き人脈づくりをする人も多いです。
また、大学などが行う企業との交流イベントやワークショップに出たり、関連するコミュニティのボランディアに参加するなど、積極的に自分を知ってもらう機会をつくります。
インターンシップは重要
日本でも増えてきたインターンシップ。北米では昔から主流で、夏休み期間、または通年で学業外の時間などのパートタイム、またはフルタイムで、自分が学んだ分野で働く期間です。
その業界について知識を深め、実践的なスキルを身につける場であるとともに、自分の仕事ぶりを見てもらって、インターン後の就職につなげるための大事な場。企業も、本採用する前に人材の適正を見る機会としてインターンを募集することも多いです。
Co-opやフィールドスタディと言われる事もあり、給与がある場合、ない場合のどちらのケースもあるなど、国地域や専門分野、企業などによってインターンの文化は様々。
エントリーレベルから始める
インターンと似ているのが、エントリーレベルジョブ(entry level job)という仕事のレベル。いわゆる未経験採用のポジションで、その業界での最初の仕事になります。インターンと大きく違うのは、フルタイムで有給であることです。
エントリーレベルの仕事を1〜2年ほど行った後は、次の仕事に転職します。日本のように、そのまま自動的に昇進したり転属したりすることはないので、自ら次の新しい仕事を見つけたり、今の企業の希望ボジションに応募しなければなりません。
リファレンスを求められる
個人の信用をはかる上で、海外で重要視されているのがリファレンスです。リファレンスとは、その人の過去の仕事での実績についての、第三者による証明や推薦です。
採用担当者が直接その人に連絡を取る場合もありますし、その人から説明の書類をもらうだけの事もあります。
過去の上司や、仕事で関わった方である程度の経験や肩書がある人からのリファレンスを求められます。新卒未経験の場合は、学生の時のアルバイトやインターン、ボランティアなどの仕事での上司からリファレンスをもらいます。