カナダには、世界的に有名な大学や、さまざまな分野に特化した専門学校が私立と公立を両方ともに、充実しています。そのためさまざまな専門スキルを学ぶため、海外からの留学生も多くやってきます。
専門スキルを学ぶための留学方法としては、主にCoop留学とカレッジ留学の2つ留学方法があります。
カナダでできる2つのスキル留学方法
カナダのCo-op留学とカレッジ留学は、それぞれ異なる目的を持っている留学プログラムです。
Co-op留学
Co-op留学は、カナダの短大・専門学校で、学生が半年から1年程度の期間、座学で学んだ後に、企業や組織での実務経験を積むことができるプログラムです。Co-op留学を行う場合、専門的なスキルを身につけたり、業界の実情を知ることができます。また、実務経験を通じて、将来の就職活動に有利になることが期待されます。
カレッジ留学
カナダのカレッジ、いわゆる短大には、多彩な専攻があり、技術・専門的な知識を身につけることができます。カレッジ留学は、Co-op留学と異なり、実務経験を積むことができる期間は限定的で、専門的な知識を身につける学校での活動に重点が置かれます。
ただし、公立カレッジでの留学の場合、卒業後にポストグラデュエーションビザ(Post-Graduation Work Permit)と呼ばれる就労ビザを取得する事が可能です。通称ポスグラまたはPGWPと呼ばれるこの就労ビザは、カナダで大学や大学院、公立カレッジを修了した留学生に対して発行されます。このビザにより、学生は卒業後にカナダで最大3年間の就労を許可されます。この期間中に、カナダでの就労経験を積んだり、移民プログラムへの申請資格を獲得することができます。
カナダ留学で学べる主な専門スキル
カスタマーサービス
企業が顧客・ユーザーとの良好な関係を構築する方法やセールスやマーケティングなどの知識の他、接客全般に関するのスキルを学ぶコースで、学校によって学ぶ内容は様々あります。
ホスピタリティ
ホスピタリティを学ぶコースでは、ホテルやレストラン、観光、エアライン、イベント、ブライダルなど様々な分野での接客業のプロを目指します。
日本人が持つホスピタリティ能力を活かせる分野として、このスキルを学んでグローバルに活躍する方が増えています。
ビジネス基礎知識
プログラムの内容はカレッジによって様々ですが、主に企業運営に欠かせない経営、マーケティング、組織づくり、ビジネス慣習、法務など、海外だけでなく日本国内での将来のキャリアに役立つビジネスの基礎となる全般的な知識をつけることができます。
国際貿易
国際貿易ビジネスへの知識と理解を深め、貿易事務を身につけたり、関連する様々な資格や認定証を取得するなど、学校によってプログラム内容は様々。国際貿易のプロや、貿易業界を目指すための知識やスキルをつけることができます。
デジタルマーケティング・Web開発
最近人気なのが、IT系スキル。特にインターネット上の様々なマーケティングを行うデジタルマーケティングやWebサイト開発を行うためのスキルは人気で、公立・私立とも様々な学校が充実したプログラムを提供しています。
英語教授法(TESOL/J-SHINE)
カナダでは留学で英語力を伸ばし、将来英語を教えるための資格「TESOL」や「J-SHINE」を取得するプログラムを提供する学校も充実しています。
「J-shine」は日本の小学校英語指導者資格、「TESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)」は、英語が母国語ではない人々向けへの英語教授法の国際資格です。
日本で保育園・幼稚園の先生、教員をされている方に人気のプログラムです。
通訳・翻訳
翻訳家、通訳者をキャリアとして目指している人に向けたプログラムもあります。上級者向けのライティングスキル、公の場で話をするスピーチスキル、さらに上級のビジネス英語スキルアップなどを学ぶことができ、翻訳家、通訳者の実績をもつ講師が指導にあたっています。
医療
カナダにももちろん、医療を学べる大学やカレッジが充実しています。看護、介護、鍼治療を学ぶコースなどの他、海外で看護師教育を受けた方が、カナダで看護師として働くために必要なスキルや知識を学ぶことのできるカレッジもあります。
調理・製菓
将来、海外でシェフやパティシエとして活躍したい方のためのコースもあります。実際に卒業後、カナダで自分のお店を持ったり、一流シェフとして活躍する方もいますよ。
クリエイティブ
カナダには、美容・服飾・メイク・デザインを学べるコースを提供するカレッジや専門学校もあります。また北のハリウッドと呼ばれるほど、映画制作が盛んなカナダでは、クリエイターの需要も多く、映画・アニメーションのスキルを学ぶ学校も充実しています。
パイロット
日本ではパイロットは敷居が高いスキルと捉えられていますが、欧米は航空産業が盛んなため、日本に比べると訓練に必要な費用も低いです。カナダでも航空学校の数は日本に比べて非常に充実しているため、パイロット留学も盛んに行われています。