【ボストン留学】現地の治安はどんな感じ?注意することや治安の悪いエリアも解説!

留学をする時に一番不安なのは間違いなく現地の治安でしょう。

特にアメリカは銃社会。

誰もが憧れる人気の留学地ですが、治安が心配で留学をためらっている人もいるのでは?

そこで今回は、元留学アドバイザーで自身もカナダ留学中の筆者が、アメリカ・ボストン留学を考えている人に向けボストンの治安について解説します。

危険を避ける方法だけでなく、もしも事件などに巻き込まれたらどうすべきかも解説します。

きちんと対策をすれば、比較的安全に現地で過ごせるので過度に心配しないでくださいね!

筆者顔写真

筆者情報
  • 元留学アドバイザー
  • 4年でのべ1,000人近くを海外へ送り出した実績あり
  • 複数国(アメリカ、カナダ、オーストラリア、アジア圏など)の留学プログラムを担当
  • カナダ・バンクーバー在住

ボストンの治安:概要

ボストンの街並み
David MarkによるPixabayからの画像

ボストンは、アメリカの主要都市の中では比較的安全と言われています。

ただし他の都市と同じく、銃犯罪や殺人事件などは日常的に起こるため、日本と同じ感覚で過ごすのは危険です。

例えば、発砲事件はボストン市内で168件発生し、198名の死傷者が出ています。(2021年)

一方で、ボストン・コモン公園の周辺やケンブリッジ周辺など、治安の良いエリアもあります。(ただし公園を夜間に歩くことは非推奨)

ボストン留学で起こりうる犯罪

まず、ボストンで起こりうる主な犯罪について紹介します。

監視カメラ
Photo by Tobias Tullius on Unsplash

盗難

メジャーな犯罪の一つが盗難。特に置引きの被害はとても多いです。

具体的には

  • 背もたれにかけていた鞄から貴重品を盗まれる
  • 手荷物を席に置き、注文をしに行っている間に手荷物を盗まれる

などの被害例があります。

また、スリの被害も多いです。公共の場では貴重品を肌身離さず持ちましょう。

地下鉄車内などで寝るのも、スリの標的になる可能性があるので良くありません。

薬物

ダウンタウンの南側は治安が良くなく、麻薬の売人に遭遇する可能性があります。特に夜間は立ち入らないようにし、不要なトラブルを避けましょう。

また、パーティーに招待された際に、薬物を勧められる可能性も。ボストンのあるマサチューセッツ州では嗜好用・医療用ともに大麻の使用が合法ですが、日本の場合、大麻の所持・譲受(購入を含む)は違法です。

この規定はボストンにいても適用されることがあるので、安易に手を出さないようにしましょう。

強盗

治安の悪いエリアや人通りの少ない路地・夜間などは強盗の発生率が高まります。

特にアメリカの強盗は銃を持っている可能性が高いため、抵抗をするのは絶対にNGです。

また、屋内でも油断は禁物。格安ホテルなどセキュリティの甘い建物の場合、エレベーターや室内で強盗に襲われる例もあります。

ホテルで過ごす場合でも、防犯チェーンや2重ロックをし、見知らぬ人が訪問してきてもドアを開けないよう注意しましょう。

車上荒らし

車上荒らしもボストンでよくある犯罪の一つ。少しでも窓が空いているとこじ開けられるので必ず窓は閉めましょう。

また窓を閉めていたとしても、ガラスを破られることもあるため、車内に貴重品を残さないことも重要です。

やむを得ず車内に何かを残す場合、外から目につかない場所に隠しましょう。

詐欺

現地のことをよく知らない移民や留学生などをターゲットにした詐欺事件も多いです。

例えば以下のような手口があります。

  • 公的機関を装い電話をかけ、金銭の支払いや口座番号を聞き出す
  • 部屋探しで前金が必要と言われ支払った後、連絡がつかなくなる

特に後者は、渡航前に部屋のレンタル契約をしようとして被害に遭うケースが多いです。

実際に物件の見学に行き、大家と会った後でお金を払うのがベストです。(物件が実在しない可能性もあるため)

ボストン留学で注意すること

ボストンで安全な留学生活を送るためには、どのようなことに注意すれば良いでしょうか?

ここでは、留学前に準備できることや留学中に注意することを解説します。

チェックリストを指す女性

ボストン留学に行く前に準備できること

ボストン留学に行く前に準備できることの一例を挙げます。例えば次のような準備ができるでしょう。

留学前に準備できること
  • 現地に関する情報収集(治安の概要、危険エリアの把握)
  • 防犯グッズの購入(防犯ブザーやスキミング防止の財布など)
  • 滞在先を決めておく(すぐ家が見つからなかった場合、泊まる場所がなくて危険)
  • 緊急連絡先をまとめる(警察、消防、救急、現地大使館、カード会社の番号など)
  • 海外旅行保険への加入(必須)

特に、現地に関する情報収集保険への加入は大切なポイントです。

まず、現地の情報収集ですが、危険エリアは必ず把握しておきましょう。日本では馴染みがありませんが、海外には現地の人でも用がなければ行かない危険エリアが存在します。

そういった場所は地名や地図を確認しておきましょう。(ボストンにおける治安の悪いエリアについては、後ほど解説します)

また、保険への加入もお忘れなく。と言うのも、もしも海外で入院や手術などをすることになると、医療費が高額になる可能性が高いからです。

聴診器
Photo by Hush Naidoo Jade Photography on Unsplash

救急車を呼ぶのも有料ですし、医療費が払えなくて自己破産する人も多いのです。

よくクレジットカード付帯の海外旅行保険で賄おうとする人がいますが、それでは補償金額が足りない可能性もあります。

加入する保険は補償内容や金額を考えて選ぶ必要があるので、保険会社に相談するのがおすすめです。

ボストン留学中に注意すること

次にボストン留学中、安全に過ごすために注意した方が良いことを解説します。

以下のことに注意すると良いです。

ボストン留学中に注意すること
  • 在留届の提出を忘れない(3ヶ月以上滞在する場合)
  • 滞在先の近くの安全確認(人通りの少ない道の有無、街灯の有無、など)
  • 人通りの少ない道を歩くことは避ける(特に夜間や一人歩きの場合)
  • 鞄で席取りをしない(カフェや図書館など)
  • 初対面の人と会う時はできるだけ二人きりを避ける(ミートアップや部屋探しでの内見時など)

特に在留届は、提出が法律で義務付けられているものです。現地に3ヶ月以上滞在する場合、日本の外務省のウェブサイトからオンライン提出する必要があります。

オンライン在留届
引用:外務省 オンライン在留届

提出すると、現地大使館・総領事館に情報が渡り、テロや大きな事件が発生した際に、現地大使館・総領事館から必要な救護を受けられます。

また、3ヶ月以内の短期で滞在する場合は、外務省が運営する海外安全情報配信サービス「たびレジ」に登録するのがおすすめです。

たびレジ
引用:たびレジ

在留届と違い、たびレジの登録は義務付けられていません。

現地の安全に関わる情報がメールで届くほか、緊急事態発生時には被害状況に応じて、長期滞在者と同じく必要な支援を受けられます。

ボストン留学でトラブルに巻き込まれたら

十分警戒しながら暮らしていても、トラブルに巻き込まれてしまう可能性はありますよね。

そんな時はどのように行動すれば良いでしょうか?

全てに通じる911へ電話する

もちろん、状況によって取るべき行動は異なります。しかし犯罪など重大なトラブルの場合は、警察や救急に連絡することになるでしょう。ボストンの場合「911」へ電話してください。

サイレン
Thomas BreherによるPixabayからの画像

これは警察・消防・救急全てに共通している番号です。オペレーターに繋がったら、どの用件で電話したのかを告げましょう。

その後、できるだけ気持ちを落ち着かせ、以下について説明します。

  • 何が起こったか
  • どこで起こったか
  • 自分の氏名、住所、電話番号

英語での説明が困難な場合は「Japanese, please」と伝え、日本語対応ができるスタッフに繋いでもらいましょう。

ひったくり・強盗に襲われたら絶対抵抗しない

ひったくりや強盗に襲われた場合、抵抗してはいけません。盗まれた物を取り返そうと、追いかけたりするのも危険です。

犯人が銃を持っている可能性が高く、最悪の場合命を落とすことになります。

また、もしもパスポートを盗難・紛失したら、以下の手順でパスポートの新規発行を行います。

  1. 最寄りの警察署に届け出て、ポリスレポート(被害届の受理証)をもらう
  2. 在ボストン日本国総領事館を訪れ、ポリスレポートと共に必要書類(外部リンク)を提出する

その他、状況に応じて以下にもコンタクトを取ります。

  • 保険会社(盗難被害、通院などで保険が適用になるか確認)
  • カード会社(カードが盗まれた場合にすぐ止めてもらう)
  • 所属する学校
  • ホームステイ先

ボストンで治安の悪いエリア

ここでは、ボストンで治安が悪いと言われているエリアを紹介します。場所をチェックして、用がない限り立ち入らないように注意しましょうね。

ロックスベリー(Roxbury)

ボストンでも特に治安が悪いと言われているロックスベリー(Roxbury)。この地区にはワシントンストリートが含まれます。

ボストン美術館やフランクリンパークなどの人気観光スポットもあるため、立ち入る可能性はあるかも。

ただ、ギャング同士の抗争があるエリアで、発砲事件や殺人事件が起こることもあります。朝方や夜間など人通りが少ない時間帯に行くことはやめましょう。

ドーチェスター (Dorchester)

ドーチェスター (Dorchester)は、観光スポットもたくさんあるエリア。高速道路(93号線沿い)にあります。

この地区も発砲事件や殺人事件の発生率が高いため、観光するとしても日中に行き、夜間に訪れることは避けましょう。

マタパン (Mattapan)

最後に紹介するマタパン (Mattapan)は、ドーチェスターの西側にあるエリア。

こちらも傷害事件や強盗事件などが多いので、不用意には近づかないようにしましょう。

治安に関する参考サイト

ボストンの治安に関して、参考になるウェブサイトをいくつか紹介します。

リンクを貼っておくので、情報収集に役立ててくださいね!

上記に挙げているのは公的機関の情報なので信頼がおけるものです。

ただ、公的な情報だと情報が一般的すぎることがありますよね?

もっとリアルな情報を知りたい場合は、現地に留学している人のTwitterやブログをチェックするのも良いですよ。(ただし、主観が混ざっているため全ての内容を信じるのはおすすめしません)

まとめ

今回は、ボストン留学を考えている人向けに、現地の治安や気をつけるべきこと、危険なエリアなどを解説しました。

留学前からしっかりと情報収集をして、安全な留学生活を送ってくださいね!

ボストン留学についてもっと情報を集めたい人は、現地の気候や服装・持ち物に関するアドバイスの記事もチェックしてみてください。

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