留学をする時に避けては通れない「費用」に関する問題。
かかる費用と自分の資金のバランスによって、どのような留学生活を送ることができるのか決まります。
そこで今回の記事では、アメリカ・ボストン留学で費用がいくらかかるかを解説します。
この記事を読むことで、ボストン留学にかかる費用の総額がわかります。
さらに、節約の方法や現地の物価についても紹介するので、ボストン留学に行きたいと思っている人はぜひご覧くださいね!
ボストン留学の費用はいくらかかる?
早速、ボストン留学の費用はいくらかかるのかを発表します。
1年間にかかる留学の費用
ボストン留学の場合、学費を除く費用は1年間でおよそ205万円〜389万円ほどです(レートは2022年12月15日現在のものを参考に、1ドル=136円で計算)。
この金額に含まれるのは以下の費用です。
滞在費(家賃、水道光熱費、インターネット利用料を想定) | 108万円〜240万円 |
生活費(食費、消耗品費、通信費、交通費を想定) | 65万円〜90万円 |
航空券代(往復) | 10万円〜15万円 |
保険代 | 12万円〜30万円 |
ビザ申請費用(学生ビザの場合) | 510ドル=約7万円 |
パスポート発行費用(有効期間が10年の場合) | 16,000円 |
健康診断・予防接種代(主に大学留学の場合) | 1万円〜5万円 |
- 滞在する家のタイプ
- 自炊の回数
- 旅行などにどれくらい行くか
- 航空券や保険のタイプ
などにより金額が変わるため、試算した金額には幅があります。
なお、交際費や旅費、趣味にかける費用などは個人差が大きい項目のため、上記金額に含めていません。
学校に通う場合、上記に学費を足すことで、留学費用の総額が試算可能です。
語学学校の学費相場
語学学校の学費は、1週間で400ドル〜が相場です。長期で通う方が、週あたりの授業料は安くなることが多いという特徴もあります。
※この他に教材費や入学金がかかります。
大学の学費相場
Studyportals Mastersによれば、ボストンのあるマサチューセッツ州の学費の平均額は以下の通りです。
しかし、アメリカの学費は大学や専攻により差がかなりあるため、詳細は気になる大学のウェブサイトもしくは、留学エージェントに問い合わせるのが確実です。
ボストン留学の費用内訳
次に、ボストン留学の費用内訳を詳しく解説します。
費用には留学前に支払うもの、留学中に支払うものがあります。
時期別に発生する費用を理解し、期日に間に合うように準備をしましょう!
留学前に支払うことになるのは、以下の費用です。
留学中に支払うことになるのは、以下の費用です。
ここからは、費用の項目ごとに解説していきます。
学費(授業料・教材費・入学金など)
学費には、授業料や教材費、入学金などが含まれます。
教材費は、学校や専攻によって大きく異なるため、通学予定の学校に問い合わせましょう。
ノートパソコンが必須で持っていない場合は、パソコン購入費用もかかります。スペックにより10万円〜20万円ほどかかると想定しておきましょう。
入学金は、学校に申し込む際に支払うものです。相場は2万円〜3万円くらいで、多くの場合は返金不可になります。
滞在費(家賃・水道光熱費・インターネット利用料など)
滞在する家のタイプにより、金額が変わります。
水道光熱費やインターネット利用料は家賃に含まれている場合と、別途支払う場合があるので契約時にチェックしましょう。
ホームステイの相場は、月15万円〜20万円ほどです。食事は3食つくタイプや2食、食事なしなどがあるので、それによって費用が変わります。
シェアハウスの相場は、月9万円〜12万円ほどです。一般的に、ダウンタウンや駅に近い場所の家賃は高い傾向にあります。
学生寮の相場は、月10万円〜15万円ほどです。大学や語学学校附属の寮で、個室か2人部屋などから選べることが多いです。
また、ホームステイと学生寮への滞在では、家賃とは別にアレンジ手数料がかかります。(2万円〜4万円ほど)
生活費(食費・通信費・交通費・交際費など)
この記事において、生活費は主に以下の費用を指しています。
- 食費、消耗品費
- 通信費
- 交通費
- 交際費
ボストンは全体的に日本より物価が高いため、自炊をしたとしても日本より食費が高くなるでしょう。
通信費(携帯電話代)はプランにもよりますが月4,000円〜7,000円くらいです。
交通費は、滞在する場所にもよりますが、月1万円〜15,000円くらいかかると想定しておきましょう。
航空券
航空券の相場は往復で10万円〜15万円ほどです。
ただし、渡航時期や購入のタイミングにより、金額が変わることもあります。
保険代
保険には、
- 日本の海外旅行保険
- 現地の留学生用保険
の2種類があります。
一般的には、日本の保険の方が金額が高く、補償が充実しているという特徴があります。
現地の保険は、月5,000円ほどでかけられるプランがありますが、補償は限定的で、例えば携行品損害に対する補償はついていないというデメリットがあります。
ちなみに大学に通う場合は、学校が現地の保険に加入することを義務付けていることもあるので注意してください。
(現地の保険のみに入るor海外旅行保険と2重で加入してもOK)
ビザ申請費用
ビザの種類により費用は変わりますが、留学生に関わりが深いビザは以下の通りです。
- 学生ビザ(F1ビザ):510ドル(160ドル+SEVISへの登録費350ドル)=約7万円
- ESTA:21ドル(約3,000円)
大学や語学学校に長期で通う場合は、学生ビザを申請する必要があります。
語学学校での授業時間が週18時間未満、かつ90日以内の滞在の場合はESTAの申請をすることになります。
自分がどのビザを申請すれば良いかわからない場合は、学校やエージェントに確認しましょう。
パスポート発行費用
パスポートを持っていない人は、新規発行する必要があります。
- 有効期限が5年のパスポートは11,000円
- 有効期限が10年のパスポートは16,000円
かかります。その他、写真撮影代や戸籍謄本などの取得にお金がかかります。
(参考:パスポートの申請から受領まで)
健康診断・予防接種代(主に大学留学の場合)
大学・大学院・コミュニティカレッジなどへの留学では、学校側から健康診断書の提出と、指定の予防接種(MMR、破傷風、ジフテリアなど)を受けることが求められます。
健康診断でチェックすべき事項や予防接種の種類は、州や学校により異なりますが、費用は1万円〜5万円ほどかかることを想定しておきましょう。
予防接種は複数回打つ必要がある場合もあり、その場合接種の間隔をあけなくてはいけません。
それにより、渡航時期までに接種が終わらない人も出てくるので、学校から案内があり次第スケジュールを立てましょう。
ボストン留学で節約する方法
ここまで読んでみて、「お金が足りないかもしれない・・・」と思った人へ、ボストン留学で節約するポイントを紹介します。
外食を避ける
ボストンは、外食すると日本と比べて2倍以上の値段がするところも珍しくありません。
また、チップ(15%〜が相場)もあります。
よって外食を避けることで節約ができます。
学割を利用する
ボストンでは、学生を対象とした割引を行っている機関があります。
例えば、野球場や美術館、オーケストラなどです。
学割を利用するには学生証が必要になるので、忘れず携帯しておきましょう。
授業時間数やコース選択を工夫する
語学学校では、週の授業時間数やコースによって授業料が異なります。
そのため、授業時間数やコースを選択する時に、出来るだけ安価になるように調整すれば、節約できます。
ただし、授業時間数によって取得するビザが変わる可能性はあるので留意してください。
奨学金を利用する
学校に通う場合、日本や海外政府・教育機関などが提供している奨学金に申し込める可能性があります。
年齢や参加するプログラムなどによって応募できる奨学金は異なります。
なお、給付型のものはとても競争率が高く、枠も限られているので、選考にもれる可能性も大いにあります。しっかりとした応募書類を準備し、面接練習などもすると良いですよ。
奨学金の検索には日本学生支援機構の「海外留学奨学金検索サイト」を活用するのがおすすめです!
シェアハウスに滞在する
シェアハウスに滞在することで、家賃をおさえることができます。
加えて、
- 個室ではなく2人部屋にする
- 駅から遠い物件にする
- 地下の部屋や古い建物を選ぶ
など、どこかしら妥協していくと、安い部屋が見つかる可能性が高まります。
中古品を購入する
中古品を取り扱うお店や、Facebook Marketplaceのような個人間で不用品を売買するサービスを利用すると、お得に買い物ができます。
ボストンで使えそうなお店・サイトを紹介します。
留学エージェントを利用する
留学エージェントを通して学校に申し込むことで、授業料が安くなることがあります。
詳しくは、ボストンの留学に強いエージェントに問い合わせてみましょう。
LCCや乗り継ぎ便を利用する
LCCや乗り継ぎ便を利用することで、相場よりも安く渡航できる可能性があります。
- 航空券の値段比較サイトを使用して自分で安い航空券を見つける
- 格安航空券を手配してくれる旅行会社や留学エージェントに依頼する
などの方法があります。
ただし、検索結果に乗り継ぎ時間が極端に短い航空券が混ざっていることがあります。
移動時間を考慮し、最低でも次のフライトまで2時間以上ゆとりがあるものを選ぶと良いでしょう。
【参考】ボストンの物価
ボストンの物価がどれくらいなのかも確認しましょう。
参考までに、メジャーな食料品などの相場を紹介します。
アイテム | 相場 |
---|---|
卵1パックLサイズ(12個入り) | 400円〜600円 |
とり胸肉(500グラム) | 800円〜900円 |
牛乳(1L) | 130円〜150円 |
交通費(月額) | 1万円〜15,000円 |
カフェのコーヒー | 400円〜600円 |
外食:ラーメン(チップ込) | 2,000円〜2,500円 |
まとめ:ボストン留学の費用を知り、無理のない資金計画を立てよう
今回は、ボストン留学でどんな項目に、どれくらい費用がかかるのかを解説しました。
最後にもう一度、費用をまとめます
費用の全体像がわかったので、現在の貯金額や、アルバイトなどで得られる収入を試算してより具体的な資金計画を立ててみましょう。
現実的な資金計画が立てられれば、お金に悩まず充実した留学生活が送れますよ!
ボストン留学についてプロに相談がしたいと思ったら、ボストン留学でおすすめの留学エージェントについてもチェックしてみてください。