以前の記事(「日本人が海外で働くには?5つの方法を紹介!」)では、海外就職を目指す人に向けて、海外で働く方法を5つ紹介しました。
今回はその中でも「日本から現地企業に応募して海外就職する」方法を詳しく解説します。
基本的な方法に加え、職歴や英語力がなくても応募できる方法についても解説するので、海外就職に興味がある人なら誰でも参考にしてもらえる内容です。
日本から現地企業に応募して海外就職する方法
求人への応募方法は大きく分けて2つあります。
1つは海外の現地求人に直接応募する方法。そしてもう1つは海外就職・転職エージェントを介して応募する方法です。
それぞれ詳しく解説していきます。
海外の現地求人に直接応募する
まずは、企業のウェブサイトや海外の求人を扱うウェブサイトから、海外の現地求人に直接応募する方法です。
以下は日本語や英語で求人検索できる主なウェブサイトです。
学歴、職務経験、ビザの要件がある場合もあるため、募集要項をしっかりとチェックした上で応募しましょう。
海外就職・転職エージェントを介して応募する
次は、海外就職・転職を専門とするエージェントを介して応募する方法。
一般的には以下のステップで応募を進めます。
なお、1つ目に紹介した自分で応募する方法との大きな違いは、求人への応募の際にエージェントを仲介するか否かです。
なお、エージェントを利用するメリットは以下の通りです。
- エージェントにキャリアを相談し、的確なアドバイスがもらえる
- 自分に合った求人を紹介してもらえる
- 一般求人サイトには出ていない好条件の求人が見つかりやすい
- 面接対策や履歴書などの添削サービスが受けられる
ただし、利用にはデメリットもあります。
以下も確認した上で、利用するかどうか検討しましょう。
- 担当者との相性が合わない場合がある
- 自由に求人に応募できない
- 職歴などによっては求人を紹介してもらえない可能性がある
海外の現地求人に応募する際に求められるスキル
海外の現地求人に応募する際には、どんなスキルが求められるのでしょう?
一般的に求められることが多いスキルは以下のものです。
- 英語力(語学力)
- 職務経験
- 資格
これから、各項目を解説します。
英語力(語学力)
英語力、もう少し広く言えば語学力(現地の公用語に関する基礎的な知識)はあればあるほどよいでしょう。
日本食レストランや日系のオフィスワークなどの場合、仕事で英語を使用しない可能性もありますが、現地で生活する上では英語力(語学力)が欠かせません。
なお求人では、語学試験のスコアが何点以上など、具体的な基準は設けられていないこともあります。
しかしそういった場合でも、採用過程では英語で面接を受けたり英文履歴書などを提出するため、結果としてそれらにパスできるだけの力は求められることになります。
職務経験
応募するポジションに関連する職務経験を求められることも多いです。
具体的には、「寿司職人の求人に応募するには、同業種での数年の職務経験が求められる」といった感じです。
日本ですでに社会人経験がある場合は、その経験を活かせる職業がないかという観点で職探しをしてみるのもいいでしょう。
資格
看護師や保育士、美容師など、専門的な知識や技能が求められる職種では、現地で働く際にも資格が求められる場合があります。
- 日本の資格がそのまま使えるケース
- 現地の学校に通ったり、試験を受けた上で国が定める資格を新たに取得する必要があるケース
などがあります。
働きたい国や州の情報をよく確認しましょう。
職務経験や英語力がない場合は海外就職できないのか?
それでは、職務経験や英語力がない場合は海外就職できないのでしょうか?
実は、そうでもないのです。
「英語力(語学力)不問・未経験OK」の求人を探すという方法があります。
例えばマレーシアでよく出ている、コールセンタースタッフなどのカスタマーサポート職。
日本人の顧客をターゲットとして、日本語でサポートを行うポジションがあるため、英語力や経験がなくても挑戦することができます。
※会社の資料を読んだり、同僚と会話する際は英語を用いる可能性あり
このほかにも、日本人をターゲットとしたサービスを提供する仕事を探せば、英語に自信がなくても海外で働く夢を叶えることはできます。
ただし先にも説明した通り、生活する上では英語力(語学力)が欠かせません。
仮に就職できたとしても、語学力を磨かなければ苦労することが多いでしょう。
会社によっては英会話レッスンを受けられるところもありますし、現地の人と交流しながら徐々に語学力をアップさせていくこともできるので、機会を逃さず積極的に学んでいくことが重要になります。
日本から海外の現地求人に応募する際に注意したいこと
最後に、日本から海外の現地求人に応募する際に、注意したいことをいくつか解説します。
海外で働く目的を明確にしておく
基本的なことですが、海外で働く目的を明確にしておくことは2つの観点からとても大事です。
1つ目は採用試験を突破するため。
就職面接では、その会社で何を実現したいのかや、その後のキャリアプランを聞かれます。
目的がぼやけていたら、こういった質問に対してうまく回答が出来ず、結果として採用される可能性は低くなります。
2つ目は、就職後も後悔なく過ごすため。
目的もなく漠然と海外に憧れてきた場合、運よく就職できたとしても、その後モチベーションを失ったり、理想と現実とのギャップに苦しむ可能性があります。
海外就職は、簡単にできることではありませんが、それでも1つの通過点に過ぎません。
長期的視点を持ち計画を立てることで、後悔のない海外生活を送りましょう。
ビザに関する知識をつける
ビザは、海外就職をする上で必須のもの。
そのため、就職が決まれば、ビザの申請をサポートしてくれる企業もあります。(自分で取得する場合もあります)
しかし、意外かもしれませんが、企業側がビザについてあまり詳しくないこともあるのです・・・。
知識不足で、誤ったビザの手続きや案内をされてしまうと非常に厄介です。
最悪の場合、滞在許可が降りなかったり、不法就労となってしまう恐れもあるからです。
こういったリスクを避けるためには、企業を信頼しすぎず、どういったビザが必要なのか自分でも調べ、よく理解しておくといいでしょう。
海外求人に関連した詐欺に気をつける
海外就職希望者をターゲットとした詐欺にも気をつけなければいけません。
例えば、ビザの取得をサポートするといって、大金を騙し取る手口があります。
特にエージェントを介さず自分で求人を探す場合は注意です。
その企業が実在するのか、会社の評判はどうかなどを事前に調べた上で応募するようにしましょう。
まとめ:日本にいながら海外就職は目指せる
今回は、日本から海外の現地企業に応募して海外就職を目指す方法を紹介しました。
重要な部分だけ再度まとめます。
海外の就活についてもっと知りたい人は、本サイトの「海外の就活」セクションにある記事も参考にしてみてくださいね。